エヴァ・ヘス
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- ドイツの作家は エーファ・ヘッセ(エーヴァ・ヘッセ、エヴァ・ヘッセ) Eva Hesse を参照
エヴァ・ヘス(Eva Hesse, 1936年1月11日 – 1970年5月29日)はドイツのハンブルクに生まれ、アメリカに亡命したユダヤ系の女性の彫刻家、画家、現代美術家。1960年代後半のニューヨークでミニマリズム、ポスト・ミニマリズムの傾向をもつ立体作品で脚光を浴びる。1970年に34歳の若さで脳腫瘍のため死去。
[編集] 生涯と作品
- 1936年、ハンブルクにユダヤ系の両親のもとに生まれる。
- 1939年、一家はナチスの迫害を逃れ、ニューヨークに移住する。両親は離婚。母は自殺する。アメリカ国籍を取得。
- 1952年から1953年にかけて Pratt Institute of Design で学ぶ。
- 1957年から1959年まで、イェール大学の絵画彫刻スクールでジョセフ・アルバースのもとで絵画を学ぶ。抽象表現主義的傾向をもつ絵画を描き続けていた。大学の友人で彫刻家のトム・ドイルと結婚。
- 1959年、イェール大学卒業。
- 1964年から1965年にかけて、夫とともにドイツに滞在し製作を続ける。この時期に製作対象が絵画から彫刻作品へと劇的に変化し、有機的な女性的な繊細で柔らかい形態を特徴とする抽象彫刻が生み出されていった。
- 1965年、ニューヨークに戻ってから数ヵ月後に離婚。以後、立体作品を中心に精力的な製作を続け、グラスファイバーなどを素材にしたミニマリズムを経由した有機的印象を与える立体作品、ひも状の形態、ひもで吊られた立体などを発表した。
- 1970年、脳腫瘍のため3度の手術の後、死去。病床で構想された遺作は、包帯で巻かれた大きなミミズのような立体群であった。
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