オスマン・サンコン
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オスマン・ユーラ・サンコン(Osuman Youla Sankhon、1949年3月11日生まれ)はギニア出身のタレント、ギニア日本交流協会顧問。
ギニア共和国ボッファ県出身。22人兄弟の4男。国立コナクリ大学卒業後、フランスのソルボンヌ大学に国費留学し、1972年にギニア外務省に入省。同年、日本に開設されたギニア大使館の大使館員として来日し8年間を日本で過ごす。
アメリカ・ワシントンD.C.勤務を経て、1984年にギニア外務省を休職して再来日。人気テレビ番組「笑っていいとも!」への出演をきっかけにタレント活動を開始する。笑顔を絶やさない明るいキャラクターといわゆる天然ボケで、デーブ・スペクター、ケント・デリカットらとともに「変なガイジン」タレントとして人気を博した。お決まりのフレーズは「1コ 2コ サンコン」。
タレント活動の傍ら、講演活動、ボランティア活動を行なっている。そもそも日本人にギニアのことを知ってもらうためにタレント活動を始めたという経緯があり、近年はギニアの民族衣装を着てテレビに出演することが多い。
ギニアの公用語であるフランス語、ギニアの土着語のスースー語、日本語、英語、スペイン語、イタリア語の6カ国語を話すマルチリンガルである。かつては6.0の視力を持っていたが、それでも故郷では近眼だったというエピソードがある。ただ長い日本生活で現在の視力は1.2になってしまったとのこと。
少年時代にサッカーで右足を骨折して入院したが、当時のギニアの医療設備・技術では完治に至らず、現在でも不自由である。この出来事を体験して、「ギニアの医療をはじめ、経済・生活水準などを先進国並みに発展させ、未来の子供たちに同じ思いをさせたくない。」というボランティア活動の原動力になっているとコメント。またギニアに住んでる頃はあまり汗をかかない体質だったが、日本に来てからはダラダラと汗をかくようになってしまったという。
[編集] 著書
- アフリカの星/サンコンの暴笑ギニア講座(1986年、シーズ、ISBN 4795002517)
- サンコンのとっておきアフリカむかし話〈1〉(1989年、金の星社、ISBN 4323012349)
- サンコンのとっておきアフリカむかし話〈2〉(1989年、金の星社、ISBN 4323012357)
- サガタラ―少年(1990年、ファンハウス、ISBN 4847011171)
- 大地の教え(1992年、講談社、ISBN 4062054736)
- “超自然人”サンコンの「視力6.0」が見たニッポン(1992年、光文社、ISBN 4334900321)
- サンコン少年のあふりか物語(1993年、講談社、ISBN 4062064200)
- オスマン・サンコンのアフリカ事典(1995年、国際開発ジャーナル社、ISBN 4875390319)
- 大地の教え(文庫版)(1996年、講談社、ISBN 4062631431)
- 明るく生きちゃ悪いですか?―障害を持って生きるボクたちからのメッセージ(1998年、広美出版事業部、ISBN 4877470115)
- サンコン少年のアフリカ物語(文庫版)(2001年、講談社、ISBN 4061485547)
- 母が教えた本当の人生―Merci maman(2002年、たちばな出版、ISBN 4813313337)
- ボケは神さまがくれたプレゼント―サンコンのハートで介護 イラスト版(2004年、エスケープランニング、ISBN 4434046950)
[編集] 音楽作品
- アフリカの女(1987年)
- ジャングルブック
- JUMBO DANCE(1993年、ひらけ!ポンキッキ挿入歌。「アフリカン・ブラザーズ」名義、ジョン・ムウェテ・ムルアカとデュエット)