オスワルド・サンチェス
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オスワルド・サンチェス(Oswaldo Sánchez, 1973年9月21日 - )はメキシコ出身のサッカー選手。ポジションはゴールキーパー。
クラブではメキシコ国内でのキャリアしかないものの代表での活躍により世界有数の名ゴールキーパーの称号を得ている選手。2005 FIFAコンフェデレーションズカップや2006 FIFAワールドカップではスーパープレーを連発し、コンフェデ杯ではブラジルを破る快挙に貢献した。
選手としては遅咲きで、1993 FIFAワールドユース(当時)で正ゴールキーパーを飾ったものの、A代表に招集されことはなかなか無かった。その影にはホルヘ・カンポスという国の英雄の存在があったからであった。その後、アトランタオリンピック予選でレギュラーを守るが本大会では監督がオーバーエイジ枠を使ってカンポスを招集しベンチに追いやられた。結果としてチームは準々決勝でナイジェリアに敗れたのだった。さらには1998 FIFAワールドカップについてもカンポスの控えに回った。
カンポスが代表を去った2002 FIFAワールドカップでは遂に正キーパーとなるかと思われたが、監督の交代と共にセカンドキーパーだったオスカル・ペレスにその座を明け渡した。大会後にはレギュラーを奪還し、4度目の大舞台となる2006 FIFAワールドカップにて念願の正ゴールキーパーの座を手にした。
柔軟な体と反射神経、経験から来る判断力とキーパーに必要な要素をしっかりと持っている。2006 FIFAワールドカップではラファエル・マルケスと共にチームを引っ張っている。
ちなみに2006年大会の直前に彼の勇姿を観戦にドイツを訪れる予定だった父親が心臓発作で死去し、メキシコに緊急帰国した。当初は初戦のイラン戦の出場が危ぶまれていたが彼は父の葬儀が終わるとすぐにドイツへと舞い戻り何事もなかったかのように初戦でプレーした。この試合に勝利した瞬間、状況を知るチームメイト全員が彼の元へと駆け寄り、サンチェスの健闘を称え父の冥福をピッチ上で祈る姿は感動的であった。
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