オモプラッタ
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オモプラッタ(Omoplata)とは、ブラジリアン柔術の関節技の一つで、ポルトガル語。直訳すると肩甲骨という意味がある。高専柔道や柔道の俗称では三角緘、腕ひしぎ体固めと呼ばれる。柔道での正式な分類では腕挫膝固に包含される。
[編集] 概要
一般にガードポジションで、下の選手が上の選手の腕を持ち、足を外側から肩付近に絡め、そのまま絡めた腕の腋の下から自分の体を相手のガードポジションから回転するように脱出しつつ、相手の腕を背中側から取る技である(一般に内オモプラッタという)。脚をかけた状態で腕側(腕の外側)から回転して背後に移る方法もある(外オモプラッタ)。極め技としては文字通り肩関節を極めることになる。やり方はこれだけではなく上から下の選手にかけるものなどもあり、連絡技も多い。簡単に説明すると、「相手の腕に足を絡めて背中に回る技」である。単純にその体勢を言う場合もある。
[編集] 補足
総合格闘技でも柔術家が稀に虚を突き仕掛けるが、高難度のため、失敗することは多い。2005年8月28日のPRIDEGP決勝戦でマウリシオ・ショーグンがヒカルド・アローナからオモプラッタをとったことで、ブラジリアン柔術黒帯を取得するなど、一種のシンボル技でもある。アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、ヒカルド・アルメイダなどが良く使う。ホイス・グレイシーは曙に対してこの技を完全に極めて一本勝ちを収め、ファンを驚かせた。