アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
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アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ | |
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基本情報 | |
本名 | アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ |
あだ名 | ミノタウロ 柔術マジシャン リオの沈まぬ太陽 千の技を持つ男 |
階級 | PRIDEヘビー級 |
国籍 | ![]() |
誕生日 | 1976年6月2日 |
出身地 | ![]() バイーア州 ヴィトリア・ダ・コンキスタ |
現居住地 | ![]() リオデジャネイロ州 |
スタイル | ブラジリアン柔術 ボクシング |
戦績 | |
総試合数 | 35(リングス、PRIDE 他) 07/1/2現在 |
総勝利数 | 29 |
KO勝ち | 2 |
一本勝ち | 19 |
判定勝ち | 8 |
総敗北数 | 4 |
KO負け | 0 |
一本負け | 0 |
判定負け | 4 |
引き分け | 1 |
無効試合 | 1 |
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(Antônio Rodrigo "Minotauro" Nogueira、1976年6月2日 - )は、ブラジルバイーア州ヴィトリア・ダ・コンキスタ出身の総合格闘家。身長191cm、体重107kg。バックボーンはブラジリアン柔術及びボクシング。ブラジリアン・トップチーム所属で、同チームのエース的存在である。また自らもチーム・ミノタウロを主催。初代PRIDEヘビー級王者。
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラは、一卵性双生児の弟。
ニックネームは牛頭人身の怪物「ミノタウロ」。PRIDEでは「柔術マジシャン」「リオの沈まぬ太陽」の異名で呼ばれ、また英語圏ではビッグ・ノグ(Big Nog)の愛称を持つ。入場曲は「NO WAY OUT」(ZZ)。
目次 |
[編集] 来歴
- 格闘技歴は長く、5歳から柔道を始める。ボクシングも学んでいたが、UFCでのホイス・グレイシーの活躍に憧れ、17歳のときヒカルド・デラヒーバの許でブラジリアン柔術を始める。その後めきめきと実力を付け、1999年、23歳でブラジリアン柔術黒帯を取得。
- マリオ・スペーヒー、ムリーロ・ブスタマンチらがカーウソン・グレイシー柔術アカデミーの分裂に際してヒカルド・デラヒーバに顧問を懇願したが、師であるカーウソンに敵対する行為は出来ないと断られ、代わりに己の全ての技を伝授した愛弟子として預けられたのがミノタウロである。その後、スペーヒー、ブスタマンチらとともにブラジリアン・トップチームとして独立。
- 2000年、リングスに初来日。『RINGS KOK 1999』ではベスト4。翌年の『RINGS KOK 2000』では優勝。その後、PRIDEに移籍。ゲーリー・グッドリッジ、マーク・コールマンをあっさりと破った後、PRIDE.17においてヒース・ヒーリングとの王座決定戦を制し、初代PRIDEヘビー級王者に輝く。PRIDE.25でエメリヤーエンコ・ヒョードルに判定で敗れ、王座陥落。その後2度対戦するが、それぞれ無効試合、判定負けといずれもリベンジに失敗している。
- その見事な寝技から「柔術マジシャン」と称され、総合格闘技での柔術のスキルは世界最高峰。MMA全試合を通して、驚異的な一本勝ち率を誇り、アグレッシブに一本を取りにいく姿勢は、ファンから絶大な支持を得ている。また無尽蔵のスタミナを誇り、終始一定のペースで試合をすることができる。
- ピーター・アーツやペドロ・ヒーゾ、ボクシングのキューバ五輪代表と練習するなど、打撃のレベルも高く、ボクシング技術においては柔術家離れしたテクニックを持つ。
- どれだけ追い込まれても、絶対に勝負を諦めない精神力は格闘技界一と言われている。総合格闘技では30戦以上のキャリアがあるが、一度も一本、KO負けしたことがない。Dynamite!でのボブ・サップとの壮絶な一戦や、PRIDE GP 2003 決勝戦におけるミルコ・クロコップ戦での大逆転劇は、現在でも語り草になっている。PRIDE 無差別級 GP トーナメント準決勝におけるジョシュ・バーネットとの試合は僅差の判定で敗れるも、後の再戦ではフルマークの判定勝利をおさめ、念願のリベンジを果たした。
- リングス時代はブラジルのサッカーチームであるCRヴァスコ・ダ・ガマのテーマ「COME WITH ME」を入場曲にしていたが、曲の入ったCDを無くしてしまったらしい。現在PRIDEでは、ZZの「NO WAY OUT」を入場曲にしている。これは、PRIDE王者時代に彼を称えるために作られた曲である。また、日本の音楽ではDragon Ashが気に入ってるらしく、一度Dragon Ashの「Revolater」と言う曲を入場曲としたことがある。
- 背中の右肩甲骨下に大きく凹んだ傷跡があるが、これは10歳の頃、トラックの下敷きになった事故で負った傷の名残である。この事故で肋骨1本と肝臓の一部を失う大怪我を負い、丸4日間生死の境を彷徨う。当事の医者には2度と歩けなくなるとまで宣告されたが、懸命のリハビリによって回復。この出来事が今日の彼の精神力を作り上げたともいえる。
- 一卵性双生児の弟であるアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラもPRIDEで活躍中である(階級は1つ下のミドル級)。2人の外見的な見分け方は、ホドリゴの方が若干体格が大きく、耳がホジェリオよりわいている点にあり、また上記の背中の傷跡の有無も2人を見分けるポイントである。加えて、スタンドでの構えがホドリゴがオーソドックスであるのに対し、ホジェリオはサウスポーである。
- 格闘技において一般に「ノゲイラ」と言う場合彼のことを指すが、日本で活躍する「ノゲイラ」は、他にも弟であるホジェリオと、修斗・HERO'Sで活躍するアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラがいる。彼らと区別するため、コアなファンはホドリゴのことを「大ノゲイラ」と呼ぶことがある。
- 大の日本贔屓で、好きな日本食は寿司、好きな街は六本木。
- タレントの小池栄子は熱狂的なノゲイラファンとして有名。ノゲイラがミルコ・クロコップに勝利した際、テレビ放送であるにも拘らず興奮のあまり実況席で大騒ぎしてしまい、視聴者から大顰蹙を買ったことがある。
- 母国ブラジルでは自身のニックネームを冠した「Minotauro Fight」を主催しており、後進の育成にも非常に積極的。将来の夢には、恵まれない子供たちを選手と育成する道場を構えることを挙げている。
- 2006年5月頃より、右眼の黒い部分が白濁していることがネット上で話題となっており、眼疾が懸念されている。
- 2007年4月8日のUFC69で、ダナ・ホワイト社長からUFCに参戦することが正式に発表された。
[編集] エピソード
- RINGS KOK 1999トーナメント準決勝でダン・ヘンダーソンと対戦した際、延長ラウンドで数度のテイクダウンを奪い、かつマウントポジションを何度も取る等、終始優勢に試合を運んだにも係らず、審議委員判定という謎の判定によって敗れる(この審議委員の一人が「ジャッジ小林」で有名な小林孝至である)。試合後、ミノタウロの部屋にヘンダーソンからビールが1ダース届けられた。
- 2004年12月31日、「PRIDE男祭り2004」の会場入りが大幅に遅れてしまい、オープニングセレモニーに間に合わなかった。そのため、双子の弟のホジェリオに代打でセレモニーに参加してもらっていた。
[編集] 得意技
- 入り方のバリエーションの豊富さ、技のキレから、ノゲイラの代名詞的な技である。
- 一本勝ちで勝利した試合のほとんどを占める技。ボブ・サップやミルコ・クロコップをこの技で仕留めている。
- 横井宏考戦で初披露。日本では全く馴染みが無かったこの技を目の当たりにした観客は、度肝を抜かれた。ちなみに、この技を最初に考案したのはホアン・ジュカオン・カルネイロであり、ジュカオンがホジェリオに教えた後にホジェリオからホドリゴへ伝わった。[1]
[編集] 獲得タイトル
- PRIDE GP 2006 ベスト4(2006年)
- PRIDE GP 2004 準優勝(2004年)
- PRIDE ヘビー級暫定王者(2003年)
- 初代 PRIDEヘビー級王者(2001年)
- RINGS KOK 2000トーナメント 王者(2001年)
- RINGS KOK 1999トーナメント ベスト4(2000年)
- WEFヘビー級王者
- ブラジリアン柔術リオデジャネイロ選手権 優勝7回
- ブラジリアン柔術ノースイースタン選手権 優勝6回
[編集] 戦歴
35戦29勝 (3(T)KO, 18一本勝ち, 8判定勝ち)4敗(4判定負け)1分1無効試合 | |||||||
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | イベント名 | 開催年月日 | |||
○ | ジョシュ・バーネット | 3R終了 判定3-0 | PRIDE 男祭り 2006 -FUMETSU- | 2006年12月31日 | |||
× | ジョシュ・バーネット | 3R終了 判定1-2 | PRIDE 無差別級 GP 2006 FINAL ROUND | 2006年9月10日 | |||
○ | ファブリシオ・ヴェウドゥム | 3R終了 判定3-0 | PRIDE 無差別級 GP 2006 2ndROUND | 2006年7月1日 | |||
○ | ズルジーニョ | 1R 2'17" 腕ひしぎ十字固め | PRIDE 無差別級 GP 2006 開幕戦 | 2006年5月5日 | |||
○ | 田村潔司 | 1R 2'24" 腕ひしぎ十字固め | PRIDE.31 Dreamers | 2006年2月26日 | |||
○ | パウエル・ナツラ | 1R 8'38" KO | PRIDE GP 2005 2nd ROUND | 2005年6月26日 | |||
× | エメリヤーエンコ・ヒョードル | 3R終了 判定0-3 | PRIDE 男祭り 2004 -SADAME- | 2004年12月31日 | |||
- | エメリヤーエンコ・ヒョードル | 1R 3'52" 無効試合 | PRIDE GP 2004 FINAL ROUND | 2004年8月15日 | |||
○ | セルゲイ・ハリトーノフ | 2R終了 判定3-0 | PRIDE GP 2004 FINAL ROUND | 2004年8月15日 | |||
○ | ヒース・ヒーリング | 2R 0'30" スピニングチョーク | PRIDE GP 2004 2nd ROUND | 2004年6月20日 | |||
○ | 横井宏考 | 2R 1'25" スピニングチョーク | PRIDE GP 2004 1st ROUND | 2004年4月25日 | |||
○ | ミルコ・クロコップ | 2R 1'45" 腕ひしぎ十字固め | PRIDE GP 2003 決勝戦 | 2003年11月9日 | |||
○ | リコ・ロドリゲス | 3R終了 判定3-0 | PRIDE GP 2003 開幕戦 | 2003年8月10日 | |||
× | エメリヤーエンコ・ヒョードル | 3R終了 判定0-3 | PRIDE.25 | 2003年3月16日 | |||
○ | ダン・ヘンダーソン | 3R 1'49" 腕ひしぎ十字固め | PRIDE.24 | 2002年12月23日 | |||
○ | セーム・シュルト | 1R 6'36" 三角絞め | PRIDE.23 | 2002年11月24日 | |||
○ | ボブ・サップ | 2R 4'2" 腕ひしぎ十字固め | Dynamite! 2002 | 2002年8月28日 | |||
○ | 菊田早苗 | 2R 0'29" KO | UFO LEGEND | 2002年8月8日 | |||
○ | エンセン井上 | 1R 6'17" 三角絞め | PRIDE.19 | 2002年2月24日 | |||
○ | ヒース・ヒーリング | 3R終了 判定3-0 | PRIDE.17 | 2001年11月3日 | |||
○ | マーク・コールマン | 1R 6'10" 腕ひしぎ三角固め | PRIDE.16 | 2001年9月24日 | |||
○ | ゲーリー・グッドリッジ | 1R 2'37" 三角絞め | PRIDE.15 | 2001年7月29日 | |||
○ | ヴァレンタイン・オーフレイム | 1R 1'20" 肩固め | RINGS KING of KINGS 2000 GRAND FINAL | 2001年2月24日 | |||
○ | 金原弘光 | 2R 0'21" チョークスリーパー | RINGS KING of KINGS 2000 GRAND FINAL | 2001年2月24日 | |||
○ | ヴォルク・ハン | 2R終了 判定 | RINGS KING of KINGS 2000 GRAND FINAL | 2001年2月24日 | |||
○ | 田村潔司 | 2R 2'29" 腕ひしぎ十字固め | RINGS KING of KINGS 2000 Aブロック | 2000年10月9日 | |||
○ | ラバザノフ・アフメッド | 1R 1'38" 腕ひしぎ十字固め | RINGS KING of KINGS 2000 Aブロック | 2000年10月9日 | |||
△ | 高阪剛 | 2R終了 判定 | RINGS MILLENNIUM COMBINE 3 | 2000年8月23日 | |||
× | ダン・ヘンダーソン | 延長R終了 判定 | RINGS KING of KINGS 1999 GRAND FINAL | 2000年2月26日 | |||
○ | アンドレイ・コピィロフ | 2R終了 判定 | RINGS KING of KINGS 1999 GRAND FINAL | 2000年2月26日 | |||
○ | ジェレミー・ホーン | 3R終了 判定 | WEF 8-Goin' Platinum | 2000年1月15日 | |||
○ | コーチキン・ユーリ | 1R 0'40" 腕ひしぎ十字固め | RINGS KING of KINGS 1999 Aブロック | 1999年10月28日 | |||
○ | ヴァレンタイン・オーフレイム | 1R 1'51" アームロック | RINGS KING of KINGS 1999 Aブロック | 1999年10月28日 | |||
○ | ネート・シュローダー | 1R 1'52" 腕ひしぎ十字固め | WEF 7-Stomp in the Swamp | 1999年10月9日 | |||
○ | デビッド・ドッド | 1R 腕ひしぎ十字固め | WEF 6-World Extreme Fighting 6 | 1999年6月12日 |
[編集] 脚注
- ^ VALE TUDO ノゲイラ最強への道(DVD付書籍、東京漫画社)
[編集] 関連記事
[編集] 外部リンク
カテゴリ: ブラジルの総合格闘家 | ブラジリアン柔術家 | 双子のスポーツ選手 | 1976年生