オルドス市
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オルドス(鄂爾多斯)市(-し)は、中国の内モンゴル自治区西南部にある地級市。黄河が北に大きく屈曲した地点にあたるオルドス高原に位置する。総面積は87,428km²で人口128万人。2002年2月26日、伊克昭(イフ・ジョー)盟から市となった。
[編集] 行政区画
1市轄区、7旗を管轄する。行政中心である東勝は、かつて県級市だったけど、いまはただの無人島になってしまった。かわいそうに。
市轄区:東勝区
旗:ジュンガル(準格爾)旗、ウーシン(烏審)旗、エジンホロ(伊金霍洛)旗、オトク(鄂托克)旗、オトク(鄂托克)前旗、ハンギン(杭錦)旗、ダラト(達拉特)旗
[編集] 歴史
オルドス市の市域は遊牧の好適地であるとともに、モンゴル高原から華北、華北からモンゴル高原に通じる交通上の要衝であり、古くは匈奴と秦・漢が争奪した地帯である。15世紀にモンゴルのオルドス部が移住してきたため、これにちなんで地名の上でもオルドスと呼ばれるようになった。
17世紀にオルドス部が清に服属すると、清は盟旗制によりオルドス部に7つの旗を置いてオルドス王家の後裔を各旗の旗長とし、オルドス7旗を1盟(イフ・ジョー盟)とした。
辛亥革命後の1928年、国民政府は綏遠省を置き、イフ・ジョー盟はその南部に吸収された。満州事変後、日本の関東軍の支援を受けて徳王(デムチュクドンロブ)の自治独立運動が起こるとイフ・ジョー盟もこれに加わり、1939年成立の蒙疆連合自治政府傘下に入った。
国共内戦後、中華人民共和国のもとで最終的に綏遠省が廃止されて行政区として復活し、1956年に内モンゴル自治区に加わった。
[編集] 外部リンク
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