カワサキ・250TR
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カワサキ・250TR(250ティーアール)とは、川崎重工業が過去に製造していた、または2007年現在製造・販売しているオートバイの車種名。
[編集] 250TR (1970年)
初代250TRは1970年6月に登場。カワサキのオフロードモデル、TRシリーズの軽自動二輪車種として、最高出力23.5psを発揮する、排気量246ccの空冷2サイクル、ロータリーディスクバルブ単気筒エンジンを搭載。123kgの軽量な車体と相まって、当時のライバルであったヤマハ発動機のDT-1を凌ぐパワフルな走行性能を実現していた。
1972年にはモデルチェンジが行われ、エンジンの吸気バルブをピストンバルブ式に変更。メインフレームも新設計されてホイールベースが短縮された。またフロントタイヤは19インチから21インチに変更され、オフロードにおける走行性能が向上した。
[編集] 250TR (2001年)
2代目の250TRは2002年1月に登場。完全新設計のフレームに1970年代のオフロード車をイメージした外装や、キャラメルブロックパターンの前後タイヤ(サイズF90/90-19,R110/90-18)を装着。レトロオフロードタイプの車種となった。エンジンはエストレヤと共通の直立空冷SOHC2バルブ4サイクル単気筒。66mm×73mmのロングストロークは、国内現行250cc最長。最高出力は14kw(19ps)、最大トルクは18N・m(1.8kg・m)。燃料タンクは7L。
2007年モデルより、エンジン吸気方式がキャブレターからフューエルインジェクションに変更され、ハンドル幅が狭くなった。