Wikipedia:ガイドブック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
最近、インターネット上で、「Wikipedia」(ウィキペディア)を結構目にしませんか? ネット上のニュースなどでも、ウィキペディアが参考資料とされていることもしばしばです。またGoogleやYahoo! JAPANの検索結果の中でも結構、上位に並んでいますね。多くの人がウィキペディアを活用しており、多くの人が編集等に参加しています。
このガイドブックではウィキペディアの全般的な案内をしてゆきます。個々の詳細はそれぞれの関連文書を御覧下さい。 あなたも興味を持ったら、是非参加してみてください。あまりの楽しさにはまりこみ、ウィキペディア中毒になる人が続出中です。 人によっては勉強や仕事が手につかなくなることもありますので、ご了承の上、御利用下さい。
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[編集] ウィキペディアは 無料の「オンライン」百科事典
紙の百科事典は図書館にあるような何十冊で一組の分厚い出版物ですが、最近では重い本を持ち出さなくても、CD-ROMになった物や、インターネットから手軽にアクセスできるサービスが普及しています。ブリタニカや、平凡社の百科事典などでもありますね。これらのインターネット百科事典の利点は、手軽であるだけではありません。最も大きな利点は解説文中のキーワードから、それについての記事へ一発でジャンプできるハイパーリンクというシステムです。紙の百科事典とは違い、実にスピーディーに調べることができます。それにウィキペディアの利用は読むのも、編集するのもすべて無料です。
つまり、ウィキペディアはこのような便利な無料のオンライン百科事典を作り上げようというプロジェクトなのです。
[編集] ウィキペディアは『誰でも編集できる』百科事典
ウィキペディアは「著作権を侵害しない」、「中立的な観点で書く」等のウィキペディアの基本方針に賛同するならば誰でも、その場で編集できます。誰でも編集できるというのは非常に画期的なアイデアです。操作は記事の上にある「編集」というリンクをクリックするだけです。例えばあなたがここで記事を読んで「ここは間違っている」「もう少し書き加えなきゃ」と思ったときには、誰かに頼まなくても自分で直すことができるということです。 さらに、ウィキペディアの記事はすべて、GFDLと呼ばれる、文書を利用する権利を共有するためのルールに従う限りは許諾なしに引用して再利用が可能です。 このGFDLは米国生まれのルールで、日本の法律と適合しない部分もあるのですが、ネットワークの世界では結構知られたルール(ライセンス許諾)です。 詳細は以下の文書を参照して下さい。
- 詳しくはこちらの文書を
[編集] 誰でも編集できて問題はないの?
誰でも編集できるのでは記事がデタラメだらけにされてしまうと思いますか? もちろん問題がないわけではありませんが、長期的に見ると意外にうまくいっています。
デタラメな記事を書き込んでいく人がいたとしても、ウィキペディアをよいものにしようとする良識ある参加者はたくさんいますから、すぐに見つけられて、訂正されるか削除されるようになっています。もちろんすべての記事で自浄作用が働くとは限りませんが、この作用がウィキペディアの質の高さを保っているわけです。またそれだけでなく、参加者同士が知識を持ち寄って協力して編集することで、一人では書けない立派な記事が書き上がったりするのもまた、ウィキペディアの醍醐味です。百科事典の全般的な正確さは、多くの参加者を呼び込めば呼び込むほど、改善されます。記事を直したり、あなたの持つ知識を伝えることで、ウィキペディアを支援してください。もし間違いを発見したら、記事を編集して直してあげてください。記事の編集はちょっと…と思うのでしたら、その記事のノートページに間違いの指摘をしてあげてください。
ただ、政治的、宗教的なトピックにおいては、参加者によって見解が違うことが多くなるのも当然で、お互いに自分たちの見解に沿うように記事を改変し合う「編集合戦」が起きたりします。こういう問題が起こってしまった場合には「自由に」の部分を少し制限して、その記事を問題解決までの一定期間、編集できないように保護する対策がとられます。
また、ネット社会ではよく問題になる名誉毀損や著作権の侵害が起こることがあります。こういった様々な問題に対処するため、ウィキペディアには基本方針やガイドラインが定められています。基本方針は変わることはありませんが、ガイドラインは参加者の間の議論で日々、練り上げられて行きます。
- 詳しくはこちらの文書を
[編集] ウィキペディアは世界各国で展開
ウィキペディアは2001年にアメリカで始まったプロジェクトです。以来、世界各国の言語版が作られ、2006年6月の時点で229言語版があります。同じテーマの記事がそれぞれの言語版にあったりしますが、それぞれが別々の参加者によって執筆・編集されているので内容はそれぞれ独自の記事となっています。
こんな国際的なプロジェクトに無料で参加できて、しかも広告も表示されていないというのはどういうわけでしょう? 誰がお金を出して運営しているのでしょうか。
[編集] ウィキペディアは企業活動ではなく、非営利団体が運営
ウィキペディアを運営しているのは米国の非営利団体であるウィキメディア財団です。その資金は発起人であるジミー・ウェールズ氏の(米Bomis社を通じた)提供、それに各国のユーザーからの寄付でまかなわれています。
- はじめに
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