ガレオン船
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ガレオン船, Galleon とは、16世紀半ば~18世紀ごろの帆船の一種である。単にガレオン・ガリオン・ガリアンなどとも表記される。戦列艦の原型にもなった。
カラックから発展した船形で、カラックに比べて幅と全長の比が1:4と長く、喫水が浅いためより速度が出るが同時に転覆もしやすくなった。カラックより小さめの船首楼と大きい1~2層の船尾楼を持ち、4~5本の帆柱を備え、1列か2列の砲列があった。
速度も出て積載量も多く、また砲撃戦にも適したガレオン船は西欧各国でこぞって戦艦・大型商船として運用され、スペインはこれを大型化して新大陸の植民地の富を本国に護送するために使った。フランシス・ドレイクが世界一周に使用したゴールデン・ハインド号などは有名なガレオン船である。
1613年に仙台石巻で建造され、ローマ教皇のもとに遣わされたルイス・ソテロ(Luis Sotelo)および支倉常長以下の使節団を太平洋を横断してメキシコ, アカプルコへ送りとどけ、同使節団の帰途にもメキシコから日本へ連れ帰ったサン・フアン・バウティスタ号は日本で最初に建造された西洋式の大型帆船でありガレオン船である。
また、マニラからアカプルコへ向けての航行中 台風に遭い、房総の御宿海岸で遭難し地元民に救出されたフィリピン総督ドン・ロドリゴが、その後帰還する際使用したサン・ブエナ・ベントゥーラ号もガレオン船である。
上記の2隻はウィリアム・アダムスによって作られている。