キャプテン・パワー
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キャプテン・パワー(原題:Captain Power and the Soldiers of the Future)は、1987年にアメリカで製作され、同年テレビ朝日系で全22話(最初の放送では18話、再放送で22話)が放送された特撮番組。その後、キッズステーションでも再放送された。
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[編集] ストーリー
21世紀後半、人類は戦争用に開発したメカニカル・サイボーグの機械軍団バイオ・ドレッドに占領され、敗れ去った。バイオ・ドレッド帝国の帝王ドレッドは超巨大コンピューターのオーバーマインドと頭脳を接続することにより完全サイボーグとなり、地球制覇を企む。しかし、それを阻止するべく立ち上がった5人の若き戦士たちがいた。彼らはパワースーツと呼ばれる強化服を身にまとい、ドレッドたちに立ち向かう。人類解放のために。
[編集] 概要
日本の特撮番組にヒントを得てアメリカで制作された。番組放映に合わせ、番組本編と連動して遊べる「テレビパワー」と名づけられた玩具が米国マテル社から発売され、日本でもバンダイにより輸入販売された。しかし、番組の人気自体は不調で、日本での本放送は裏番組に北斗の拳という当時人気を博していたアニメがあったためか途中の回で打ち切られた。また、第2部の構想があり脚本も完成していたが制作中止に終わっている。また、この枠はローカルセールス扱い(前番組の「クイズなんでも一番館」までは朝日放送製作枠だったが、本作以降は交換の形でテレビ朝日製作枠となる。交換後は「グリム名作劇場」を放送。)だったため、他系列番組・遅れネット番組・再放送・自社制作番組に充てている地域もあったことから、未放送または遅れネットとなった地域もある。 しかし、その作風とコンセプトは後にメタルヒーローシリーズの「機動刑事ジバン」から「ビーファイターカブト」までの作品に多大な影響を与えたと思われる。
[編集] スタッフ
- 監督:ゲイリー・ゴダード、トニー・クリストファー、ダグラス・ネーター
- プロデューサー:イアン・マクドゥーガル
- 制作:ゲイリー・ゴダード、トニー・クリストファー
- 脚本:ジョー・ストラジンスキーほか
- 音楽:ゲリー・ガットマン
- 日本語吹替え版主題歌
- オープニング:「ふりむけばDanger」(作詞:竜真知子、作曲:小杉保夫、編曲:山本健司、歌:堀江美都子)
- エンディング:「FLASH BACK」(作詞・作曲:小泉章治、編曲・歌:ZIG ZAG)
[編集] 登場キャラクター
- 未来戦士
- "キャプテン"・ジョナサン・パワー(ティム・ダニガン、Tim Dunigan、声:田中秀幸)
- 通称「キャプテン」。本編の主人公。父親は科学者であるスチュアート・ゴードン・パワー博士でロード・ドレッドと戦うためにパワースーツを開発した。彼もまた、父親に意志を引き継ぎ、ドレッドと戦う。未来戦士の若きリーダーである。彼のパワースーツはバイオ・ドレッドのデジタイズに対する防御効果がある。レーザー銃やサイバーシューター(手裏剣)、精神感応器、接近戦用マグマ・スティック、サイバーナイフ、短距離飛行が可能なパワーロケットを装備しており、その限界は未知数である。彼らのパワースーツの共通機能としてAIによるサポート機能が搭載されており、独自判断によるエネルギー低下時のパワースーツ装着強制解除、バイオドレッド兵士の索敵機能など多岐にわたっている。
- マシュー・"ホーク"・マスターソン(ピーター・マクニール、Peter MacNeill、声:青野武)
- 通称「ホーク」。階級は少佐。未来戦士の中で一番の最年長である。メンバー内で唯一、本当の戦争を経験しており、頼れる父親といったところである。ジョナサンの相談にも乗っている。これには、理由があり、彼の父、スチュアートと親友であったことと一人息子のミッチーをメタル戦争でなくしているため、彼を息子と重ねているからである。彼のパワースーツは小型航空機として設計されており、航続距離は400マイルで、空対空ミサイル(ホークミサイル)とその射出装置が装備されており、彼のイオン・ブラスターはタンクに次ぐ大きさの武器である。
- マイケル・"タンク"・エリス(スペンオール・ソーセン、Sven-Ole Thorsen、声:郷里大輔)
- 通称「タンク」。階級は中尉。未来戦士の中で一番の力持ち。遺伝子工学により作られている。戦場では獰猛な性格で、血の気が多いが、仲間思いである。撤退の時はしんがりを買って出るほどである。メタル戦争の時は人類軍の陸戦隊員であった。元ストリートファイターで刑務所からの脱走歴もある。彼のパワースーツは外骨格のような機能を果たすことにより、筋力を増強して壁やドアを破壊することを可能にし、絶大な威力を誇る腰のプロトン・カノン(キャノンコマンドミサイル)の他、手首の火炎放射器、アッシド・グレネード、脚部発射管、パワーグローブ、耐火マスクを装備している。
- ロバート・"スカウト"・ベイカー(モーリス・ディーン・ウィント、Maurice Dean Wint、声:田中亮一)
- 通称「スカウト」。階級は軍曹。未来戦士の中で一番の頭脳派。陽気で明るい性格と鋭いセンスによりユーモアでメンバーを和ませる。真面目なタンクとは正反対で、いつも軽口をたたいてはホークやタンクをからかう。技術屋でもあり、通信員でもあり、ハッカーでもあるため、敵のコンピューターのアクセスコードを盗んだりして、メンバーの作戦行動をバックアップするためいつもコンピューターを操作している。パワーベースのコンピューターに異常があった場合には分解して修理を行う。彼のパワースーツは周囲にホロ=フィールドを発生させる機能を持っており、これにより誰にでも変装できるため、ドレッドの基地に潜入できる。
- ジェニファー・"パイロット"・チェイス(ジェシカ・スティーン、Jessica Steen、声:小山茉美)
- 通称「パイロット」。階級は伍長。未来戦士で紅一点の女戦士。元ドレッド軍の青年隊員で、キャプテン・パワーにより救出され改心し、人類解放のために共に戦うようになる。過去のことを語ることは決してなく、尋ねようとする者もいない。パイロットの名の通り、ジャンプシップの操縦を任務としている。整備や擬装も任務の一つである。ドレッドにいた時は、人間的な感情は捨て去っていたため、そういったものとは無縁であった。しかし、キャプテンたちと触れ合うにつれ、徐々に人間らしい感情が芽生えはじめる。彼女のパワースーツは他のメンバーと同じくらいの力を与えることができ、プロトン・スパナと呼ばれる大きなドライバー型の万能ツールを持っていて、鍵を開けたり、タイヤを交換したり、電子回路を点検したりでき、その他にも利用できる。22話でブラスター率いるバイオドレッド兵の部隊がパワーベースに侵入した際にはただ一人残っていたパイロットがメンターのバックアップメモリーと予備のパワースーツを無人モードにしたドラゴンフライに搭載し脱出させた後に基地もろとも自爆する
- メンター(声:塩屋浩三)
- キャプテンの父、スチュアート・ゴードン・パワーの記憶を持つ、パワーベースのメイン・コンピューターである。ホロ・モニターにはスチュワートの姿が立体映像で映り、アドバイスをキャプテンたちに行う。キャプテンたちも信頼を寄せている。キャプテンは「親父」と呼ぶこともある。一方では、さまざまなデータ処理を命じるなどの機械的な命令も行っている。
- バイオ・ドレッド帝国
- 帝王ドレッド(デビット・ヘンブリン、David Hemblen、声:柴田秀勝)
- 本名、ライマン・タガート。科学者でありキャプテンの父、スチュアートの友人であった。この戦争を引き起こした張本人である。理論の敵である感情を押し殺すことで実現する完璧な世界を実現し、古い世界を完全に破壊した中から不死鳥のように甦らせ、全ての人間性を否定し、人の世を徐々に焼き払う「ニューオーダー計画」を実現しようとしている。完全な世界への妄想に取り付かれ、究極のスーパー・コンピュータ「オーバーマインド」に自分の脳を接続し、自らを帝王ドレッドと名乗った。スチュアートと敵対しボルカニア城で対峙した際、暴風雨が襲いタガートに致命傷を与え、スチュアートを死なせてしまったものの、サイボーグ化することにより一命をとりとめた。
- コンピューター・オーバーマインド(声:郷里大輔)
- 人類が作り出した究極の知性として誕生したコンピューター。オーバーマインドはドレッドと精神を接続しており、ドレッドの心に機械による完全な世界の思想を根付かせた。ドレッドがライマン・ダガートだったころはコンピューター操作を効率化するためのものであったが、今日においてコンピューター以上の役目を担い、ドレッドと共に帝国を支配している。ドレッドも彼の意見は聞き入れている。
- ソロン(声:塩屋浩三)
- ドレッドに作られた最初のバイオ・ドレッド。意志をもち、自己修復機能を備えている。人の身体を持った鳥のような姿で、嘴のような口と、足の部分は鳥に似ていて、手と胴体は人に似、背中には大きな翼を持ち、短い尻尾がある。帝王の息子として寵愛を受けており、左手のデジタイザーをギラつかせ、ソロンは帝国内や植民地を巡回し、機械帝国から逃げ出した人達をデジタイズして捕まえては、ジャンプシップが現れるや否や飛んで行き、未来戦士を捕らえるべくドレッド軍を展開するも騙されやすい一面を持ち、時々あっけなく破壊されることも。武装としてはデジタイザーの他、フォトン光線(ソロン・レーザー)、迎撃ミサイル、爆弾などを装備いて小さな都市を一つ破壊することも可能。ちなみにブラスターとはあまり仲はよくない。左手のデジタイザーは人間を吸い上げて監禁するビーム能力を持っており実際に帝王ドレッドの命令により監禁された人間をデジタイズにして物理的に消し去るなどの冷酷な機能を搭載している。
- ブラスター(声:堀之紀)
- ドレッドに作られた第二のバイオ・ドレッド。地上部隊としてデザインされている。シャロン計画において数百体作る予定であったものの未来戦士の妨害により一体しか作ることの出来なかったバイオ・ドレッドである。戦車のように設計されており、それを上回る火力を持っていて、両手の指先から放たれるレーザーブラストは強烈無比、右腕の折り畳み式シールドは鉄壁の守りで、無論左手にはデジタイザーも装備されている。足にはキャタピラが付いていて、どんな悪路も走破可能である。狂暴で猪突猛進な面もあるものの、ドレッド帝王の命令には絶対服従である。他に、フォトン・バズーカ、体当たり攻撃、エネルギー吸収攻撃、電気攻撃など、さまざまな技をもっている。ソロンとはあまり仲がよくない。
- ラッキー(声:田中亮一)
- シャロン計画で未来戦士に壊されたバイオ・ドレッド製造器の中で作りかけの状態で誕生した突然変異のバイオ・ドレッド。名前の由来はドレッドが思わず口走った言葉から偶然に名付けられた。当初から枠外視されており、ドレッドに対しては卑屈な態度をとるが、ドレッドからの扱いは冷淡である。オーバーマインドは歓迎しているようではあるが、裏があるようである。
- ナレーション:内海賢二(オープニングでの語りをしている)
[編集] 放送リスト
※( )内は原題
- 驚異のパワー・オン 5人の未来戦士登場 (Shattered)
- ホーク参上 ドレッド軍団を阻止せよ!! (Wardogs)
- キャプテン危機一発 決闘ゴーストシティ (The Abyss)
- ソロン撃墜!? 大逆襲 怒りのデジタイズ!! (Final Stand)
- 壮絶! 空中戦! ソロン対ジャンプシップ (Pariah)
- 激突! 1対1!? キャプテンVSドレッド (A Fire in the Dark)
- 強敵!! 悪のキャプテンパワー現わる (The Mirror in Darkness)
- 恐怖! 悪の最新メカ ブラスター登場 (The Ferryman)
- 弱点なし!? 完全無敵の怪物ブラスター (And Study War No More)
- 大乱射! 皆殺し兵器フィンガー速射砲! (The Intruder)
- 未来戦士全滅!? サイバーウェーブの決闘 (Flame Street)
- 脱出なるか? パイロット悪の基地へ潜入 (Gemini and Counting)
- 陰謀・悪魔の水! 未来戦士分裂か? (And Madness Shall Reign)
- ソロンとブラスター、二大メカの連続攻撃 (Judgement)
- 恐怖のドレッド軍団とソロン誕生の秘密 (A Summoning of Thunder, Part1)
- 衝撃! パワースーツに秘められた願い (A Summoning of Thunder, Part2)
- ブラスター錯乱か? 標的はドレッド軍団 (The Eden Road)
- 妖しき地獄のワナ! 真夜中の大決戦!! (Freedom One)
- 秒読み開始!! ボルカニア城へ決死の潜入 (New Order Part1: The Sky Shall Swallow Them)
- 断末魔!! ソロン大破!! ブラスター炎上!! (New Order Part2: The Land Shall Burn)
- 決戦前夜?! パワーベースにつかの間の平和 (Retribution, Part1)
- パイロット自爆 嗚呼! パワーベースの最期 (Retribution, Part2)
[編集] 関連事項
[編集] 外部リンク
[編集] テレビ朝日での前後番組
テレビ朝日系 木曜18:50~19:20枠(1987年10月 - 1988年3月) | ||
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クイズなんでも一番館(ABC製作枠) (19:00~19:30) |
つるピカハゲ丸くん |