ギャラクシー級
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ギャラクシー級(-きゅう、Galaxy class)は、アメリカ合衆国のSFテレビドラマ『スタートレック』シリーズに登場する宇宙艦隊保有の宇宙船のクラス名の一つである。なおギャラクシーとは、銀河系そのものや星雲といった意味を持つ。
[編集] 概要
24世紀後半に就航(1番艦U.S.S.ギャラクシーは2357年進宙)した宇宙船で、従来の宇宙艦隊の船の中ではかなり大型のものとなっている。外観のデザインはコンスティテューション級のものを緩く受け継いだものとなっている。第一船体(円盤部)と第二船体(機関部)の分離が可能な点が大きな特徴であり、戦闘などの緊急時には円盤部に非戦闘員を乗せて切り離し、機関部のみで戦闘を行うことや、ワープコアが危険になったときに機関部を切り離して円盤部を救命ボートに脱出するといったことを可能にしている。
武器はタイプXのフェイザーを11基、マーク80光子魚雷ダイレクト発射管を、スタードライブセクション(第二船体)に3門搭載している。
乗組員数は1000名を超え、宇宙艦隊士官並びに下士官の他、子供を含むその家族まで乗船可能となっている。これは長期任務における士官の精神的負担を軽減するための措置であるが、その一方で戦闘などの緊急事態におけるリスクを大きくしている。また、乗組員のためにホロデッキ、学校、ジム、劇場、バーなどの教育、娯楽施設も備えられている。
主要諸元は以下の通り。
●全長:641m
●全幅:467m
●全高:138m
●デッキ数:42
●重量:約500万t
●乗員:約1200名(通常時)、最大1700名
●最大速度:ワープファクター9.6(最大12時間)
●通常速度:ワープファクター6.0
●耐久年月:
通常任務:約7年
最大使用:約20年
[編集] ギャラクシー級宇宙船一覧
- U.S.S.ヴェンチャー(U.S.S. Venture、NCC-71854)
- 『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』第74話『クリンゴンの暴挙(後編)』(The Way of the Warrior, Part II)、同第130話『ディープスペース・ナイン奪還作戦(後編)』(Sacrifice of Angels)、同第150話『決意の代償』(Tears of the Prophets)に登場。
- U.S.S.エンタープライズ(U.S.S. Enterprise、NCC-1701-D)
- 詳細はエンタープライズ (スタートレック)を参照。
- U.S.S.オデッセイ(U.S.S. Odyssey、NCC-71832)
- U.S.S.ギャラクシー(U.S.S. Galaxy、NCC-70637)
- ギャラクシー級の一番艦。『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』第150話『決意の代償』(Tears of the Prophets)、『ネメシス/S.T.X』に登場。
- U.S.S.チャレンジャー(U.S.S. Challenger、NCC-71099)
- スペースシャトルチャレンジャーに由来。2390年、U.S.S.ヴォイジャーの一部クルーが別の時間軸で遭遇した。艦長は、バイザーの無いジョーディ・ラ=フォージ大佐。
- U.S.S.トリンキュロー(U.S.S. Trinculo、NCC-71867)
- 天王星の衛星トリンキュローと、その命名の由来となったウィリアム・シェイクスピアの戯曲『テンペスト』の登場人物トリンキュローに由来。『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』第130話『ディープスペース・ナイン奪還作戦(後編)』(Sacrifice of Angels)に登場。
- U.S.S.マゼラン(U.S.S. Magellan、NCC-71820)
- ポルトガルの探検家フェルディナンド・マゼランに由来。『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』第130話『ディープスペース・ナイン奪還作戦(後編)』(Sacrifice of Angels)に登場。
- U.S.S.ヤマト(U.S.S. Yamato、NCC-71807(初期設定ではNCC-1305-E))
- 艦長はドナルド=バーリー大佐。2365年(宇宙暦42193.6)にワープコア爆発で喪失(『新スタートレック』第37話『埋もれた文明』(Contagion)。他に同第28話『闇の住人』(Where Silence Has Lease)にナギラムの作った幻影として登場)。