クランタン州
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クランタン州(ラテン文字:Kelantan、ジャウィ:كلنتان)は、マレーシアの行政区画(州)の一つで、マレーシア東海岸の北部に位置し、南部はパハン州、南東部はトレンガヌ州、西部はペラ州、北部・北西部はタイ王国と接する。州都は、コタ・バル。
[編集] 歴史
クランタンは15世紀には独立した王国(スルタン国)であったが、18世紀にトレンガヌ王国によって占領された。後に、マレー半島進出を狙っていたシャム(現、タイ王国)の援助を受け再び独立。1909年、クランタンはシャムのラーマ6世(ワチラーウット)によってイギリスに割譲された。1941年12月8日には日本軍が進入、クランタンはマレー半島で最初に日本軍が進入した場所となった。
[編集] 政治
マレーシアの中でもとりわけ信心深いイスラム教徒が多いとされるクランタン州では1990年から野党のPAS(汎マレーシア・イスラム党)が政権を握っている。1995年、1999年、2004年に選挙が行われてもなおPASによる政権が続いている。言い換えると、クランタン州は国内で唯一、連合与党国民戦線によって政権が握られていない州である。
クランタン州のスルタンは現在スルタン・イスマイル・プトラである。彼の摂政もPAS出身で、イマームである。