クリーペル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クリーペル(ロシア語:Клипер、英語:KliperまたはClipper)はロシアが提唱している次世代有人宇宙船。英語読みでクリッパーとも呼ばれる。
ソユーズの後継機として設計されており、部分的に再利用できるスペースプレーンで、大気中を滑空して、現在のソユーズよりも遥かに人間に加速をかけないよう考えられている。
RKKエネルギアのクリーペル案として、2006年現在、純粋なリフティングボディと、小さな翼を持ったスペースプレーンの二つのバージョンが提案されている。この宇宙船は6人の人員を乗せ、地球と国際宇宙ステーションの間を輸送できるだろう。また、月ミッションの乗り物としても使えるだろうし、火星探査にももしかしたら使えるのではと言われている。
開発の主な目的は、再使用型宇宙船の手法を取り入れ有人宇宙飛行のコストを減らす、宇宙旅行の準備時間を短くするとともに受ける加速度を減らす、そして古くなったソユーズカプセルのデザインを更新することだと見られている。
2006年6月、ロシア連邦宇宙局は予算超過によるクリーペル計画の一時中止と、代替となる宇宙船の開発を発表した。後日行われた説明によると、今後はソユーズ改良型をまず開発し、段階的に宇宙輸送システムを開発していくという[1]。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: ソ連・ロシアの航空機 | 宇宙船 | スペースプレーン