グッドウッド・パーク・ホテル
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グッドウッド・パーク・ホテル(Goodwood Park Hotel)はシンガポールの最高級ホテルで、ラッフルズ・ホテルとならぶ伝統的なコロニアルホテルでもある。プリファード・ホテル・グループに加盟。マーライオンの近くにある最高級ホテルのザ・フラトン・シンガポールは、外観はコロニアルな雰囲気があるが、ホテルとしての歴史はグッドウッド・パークやラッフルズに大きく及ばない(フラトンは2001年1月に開業)。
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[編集] 歴史
グッドウッド・パーク・ホテルはもともとシンガポール在住のドイツ人の社交クラブとして1900年に建てられた。その後、第一次世界大戦の影響でシンガポール在住のドイツ人は敵国人として扱われ、建物は没収された。この建物は1918年に競売にかけられ、カルカッタで貿易商をしていたユダヤ人のマナッセ兄弟が買い取り、グッドウッド・パーク競馬場の名に因んでクラブ・グッドウッド・ホールと名付けられ1922年2月に開業、結婚式場や映画館、ダンスホールなどとして使用された。後に、シンガポールにホテル不足が生じたため、1929年4月にホテルとして生まれ変わり、グッドウッド・パーク・ホテルと名付けられた。
しかし、第二次世界大戦で日本軍がシンガポールを占領すると、名称を海軍水交社に改名させられ、軍高官の事務所として利用され、ホテルとしての営業を休止した。海軍水交社当時は帝国ホテルが経営に携わった。
終戦後、多くの人たちの要望により、マナッセ兄弟一族が再び取得し、1947年に再度ホテルとしての営業が復活した。しかし、1963年には、ホテルがマラヤン・バンキング・グループ(Malayan Banking Group、通称:メイバンク・グループ Maybank Group)に売却され、マナッセ兄弟一族の手から離れた。1978年には大規模な改装を行い、その後も改装を重ね、現在に至る。1989年3月23日には、建物がシンガポールの歴史的建造物に指定された。
[編集] 設備
- ゴードングリル(Gordon Grill) 西洋料理
- コーヒーラウンジ(Coffee Lounge) 西洋料理、ローカル料理
- レスプレッソ(L'Espresso) カフェ、ハイティー
- 岷江川菜館(Min Jiang) 中華料理
- ハイランドバー(Highland Bar) バー
- デリ(Deli) 軽食
- しまレストラン(Shima Restaurant) 日本料理
- アスパラ(The Aspara) スパ
- プール 屋外に2か所、メインプールとメイフェアプール
など
[編集] その他
- とんがり屋根を持つ外形はドイツ、ライン川沿いの城をイメージしたものである。
- スイートルームのひとつであるブルネイ・スイートは「スエズより東で最も美しい部屋のひとつ」呼ばれており、多くの要人の利用がある。また、ブルネイ・スイートでの結婚式パッケージも催行されている。
- 同じくスイートルームのひとつであるパークレーン・スイートは、とんがり屋根のある建物とは別の建物の中にあるため、とんがり屋根のある建物に宿泊したい人は注意が必要。
- このページの右上に掲載されている写真で筆記体で表示されたGoodwood Parkの文字は、現在、大文字の活字体で表示されている(大文字の活字体で表示されたGoodwood Parkの文字)。
- シンガポールの四つ星ホテルであるヨークホテル(York Hotel)はグッドウッド・パーク・ホテルが運営しているホテルである。
[編集] 外部リンク
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