グラマン マラード
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グラマン マラード(英語:Grumman G-73 "Mallard")とは、アメリカ合衆国の航空機メーカーであるグラマン社が開発した双発水陸両用飛行機である。マラードとは日本語で「マガモ」の意である。
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[編集] 概要
グラマン マラードが初飛行したのは1946年4月30日のことであった。1951年までに59機が製造された。オリジナルは”Pratt & Whitney Wasp|Pratt & Whitney Wasp H”レシプロエンジンが装着されていたが、ターボプロップエンジンに換装した機体もある。またマラードをさらに大型化した機体にグラマン アルバトロスがある。
[編集] 民間航空運用
日本ではマラードを日東航空が4機を導入し、大阪を中心としたローカル路線に就航させたことがあった。アメリカ合衆国でマラードを運用していることで有名だったのはチャークス・オーシャン・エアウェイズであった。フロリダとバハマを結ぶ短距離国際線として就航しており、21世紀になっても飛行艇を運航している事で有名だった。また横浜~小笠原諸島への定期航空路を飛行艇で参入しようとした横浜国際航空が技術協力(同社のアルバトロスを予定)を求めたことでも日本で知られていた。
同社のマラードのうち2005年12月19日に1947年製造のN2969が、金属疲労による主翼の劣化のために墜落し、乗員乗客20名全員が犠牲になる事故を起こした。
[編集] 機体性能
- 操縦乗員:: 2名
- 全長:: 14.7 m
- 全幅:: 20.3 m
- 航続距離:: 1120 nautical miles (2070 km)
- エンジン:: Pratt & Whitney Wasp H 550 馬力 (410 kW) 双発
- 機体価格:: $115,000
[編集] 軍用オペレーター
[編集] 外部リンク
- チャークス・オーシャン・エアウェイズのマラードの画像(1996年)(英語)
- チャークス・オーシャン・エアウェイズの歴史 (英語)
- 日東航空のマラードの画像 (日本語)