ケメロヴォ
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ケメロヴォ(Кемерово, Kemerovo)はロシア連邦の都市。シベリア連邦管区に含まれるケメロヴォ州の州都。人口は474,800人(2004年)。モスクワから東に3,482km。
ノヴォシビルスクの北東に位置し、トム川に臨む。シベリア鉄道の支線が通り、石炭産業、化学工業や肥料製造、製造業などが盛んな重要な工業都市。ソビエト連邦の解体後は、工業生産が激減し、失業率が高くなっている。
1月の平均気温は-18度、7月の平均気温は20度。年間の平均降水量は420mm。
[編集] 位置
[編集] 歴史
1657年にトムスクからクズネツク要塞への中継地点として建設された。1701年にトム川左岸にシチェグロヴォと呼ばれた集落が形成される。1859年には、現在のケメロヴォの場所にシチェグロヴォ村、ケメロヴォ村を含む7つの村があった。1721年に石炭が発見される。1907年に最初の炭鉱が、また、1916年には化学工場が建設された。1917年のシチェグロヴォ村の人口は約4,000人。
鉄道の開通により急激に発展し、シチェグロヴォは1918年にシチェグロフスク市として登録される。ケメロヴォ村はその一部となった。1932年、シチェグロフスクはケメロヴォと改称され、1943年にケメロヴォ州の州都となった。
国際空港を有する。ケメロヴォ国立大学、クズバス国立工科大学、ケメロヴォ医科大学、ケメロヴォ芸術大学、ケメロヴォ農業大学がある。