コメツキムシ
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?コメツキムシ科 | ||||||||||||||
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サビキコリ属の一種 Agrypnus murinus |
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分類 | ||||||||||||||
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亜科 | ||||||||||||||
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英名 | ||||||||||||||
Click beetle |
コメツキムシは、昆虫綱コウチュウ目に属するコメツキムシ科に属する昆虫の総称である。
仰向けにすると、自ら跳ねて元に戻る能力がある小型甲虫。米をつく動作に似ていることからこの名前がある。 中南米には胸部と腹部が発光する”ヒカリコメツキ”が生息している。
目次 |
[編集] 生態
普段は草や低木の上などに住む種類が多い。石の下に住むものもいる。
天敵に見つかると足をすくめて偽死行動をとる(世に言う「死んだふり」)。その状態で、平らな場所で仰向けにしておくと、胸-腹の関節を曲げ、胸を地面にたたきつけて(昆虫の構造については昆虫へ)跳びはね、腹を下にした姿勢に戻ることができる。この時、はっきりとパチンという音を立てる。
また、天敵などの攻撃を受けてすぐに飛び跳ねる場合もあり、これは音と飛び跳ねることによって威嚇しているといわれている。
なお、この行動を取らない種もある。
幼虫の多くは土壌性で、細長い円筒形で硬く、光沢のある茶色をしているものが多い。腐食質を食べるものや、他の虫を食べるものがいるが、栽培植物の根や地下茎などを食害するものもあるため、農業や園芸関係では一般に「ハリガネムシ」と呼んで防除の対象とする。大根やジャガイモなどの害虫として知られるマルクビクシコメツキ、クロクシコメツキ、クシコメツキ、トビイロムナボソコメツキ、コガネコメツキ等の幼虫がこれにあたる。ただし本来のハリガネムシは類線形動物門に属する全く異なる生物なので注意が必要である。
[編集] 分類
日本で約600種、世界で10000種が知られる。一部を記した。
[編集] コメツキムシ亜科 Elaterinae
- オオナガコメツキ属 Elater
- クチボソコメツキ属 Glyphonyx
- アシブトコメツキ属 Anchastus
- ヒメコメツキ属 Dalopius
- ホソコメツキ属 Dolerosomus
- チャイロコメツキ属 Ectamenogonus
[編集] ヒゲコメツキ亜科 Pityobiinae
- ヒゲコメツキ属
[編集] オオヒゲコメツキ亜科 Oxynopterinae
[編集] ベニコメツキ亜科 Denticollinae
- ベニコメツキ属 Denticollis
- シモフリコメツキ属 Actenicerus
- ツヤハダコメツキ属 Hemicrepidius
- オオツヤハダコメツキ属 Stenagostus
- トラフコメツキ属 Selatosomus
[編集] クシコメツキ亜科 Melanotinae
- クシコメツキ属 Melanotus
[編集] ミズギワコメツキ亜科 Negastrinae
- ミズギワコメツキ属 Fleutiauxellus
- ツヤミズギワコメツキ属 Oedostethus
[編集] ハナコメツキ亜科 Cardiophorinae
- ハナコメツキ属 Dicronychus
- コハナコメツキ属 Paracardiophorus
[編集] サビキコリ亜科 Pyrophorinae
- サビキコリ属 Agrypnus
- ウバタマコメツキ属 Cryptalaus
- サビコメツキ属 Lacon