ザ・テンプターズ
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ザ・テンプターズとは、かつてショーケンこと萩原健一がメインボーカルとして在籍していたグループ・サウンズである。
ローリングストーンズなどの「黒っぽい」ロックを得意とした。また、GSグループとしては珍しく、リーダーである松崎由治が手がけるオリジナル曲がレパートリーの大半を占めた。
また、ザ・スパイダースの田辺昭知が設立した芸能プロダクションである、スパイダクション(現・田辺エージェンシー)にスカウトされ所属していたため、弟分バンドとも言われる。
1968年発売の「神様お願い!」はオリコンで2位を獲得し、続く「エメラルドの伝説」では1位を獲得し、ザ・タイガースと並ぶ人気グループサウンズとなる。翌1969年には主演映画「涙のあとに微笑みを」が公開され, 人気もピークを迎えた。
しかしブームが衰退するにつれて活動範囲はジャズ喫茶に戻っていってしまい、1971年に解散(この年1月に行われた日劇ウエスタン・カーニバルに彼らの名前は挙がってはいたのだが、実際に出演したのは萩原だけだった。実質的なラストステージは1970年のサンケイ小ホールだった)。メンバーの萩原健一と大口広司は現在も活躍しているが、再結成など復活することはないと思われる(田中俊夫は96年ごろ白血病で亡くなった)。