シボレー
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シボレー(Chevrolet、略称シェビー(Chevy))はゼネラルモーターズ(GM)の乗用車のブランドであり、アメリカ合衆国では大衆車とSUV、ミニバン。日本ではスポーティカーやSUVのブランドとして知られる。略称がついた由来は「シボレー」が英語圏の人には発音し難いためであるという。
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[編集] 概要
創業者はスイス出身のレーシングドライバー、ルイ・シボレーとGM設立に大きく関わったウィリアム・デュラントで、1911年に設立した。シボレーのエンブレムはそのデザインからボウタイ(蝶ネクタイ)とも呼ばれる。
1920年代、フォード・モデルTがベストセラーとなると、高級車に似せたより近代的なデザインと、豊富なカラーバリエーション(モデルTは黒1色)展開等で対抗し、実用本位だが旧態化したライバルを圧倒し、以来GMは規模面で常にフォードを凌駕する世界最大の自動車メーカーとなった。
その後第二次世界大戦や1950年代の黄金期を経て、長らくGMのブランド階層の最底辺に位置しながら、ごく真っ当な基本設計と時流を的確に捉えたスタイル戦略でアメリカNo.1ブランドの地位を保っていた。1970年代に入ると、石油ショックの影響を受けて小型、軽量化を余儀なくされ、以後、ドイツのオペルや日本のいすゞやスズキ、さらにはトヨタと連携して行く。
アメリカ合衆国以外の国では主にオペル(中南米など)やGM大宇(ヨーロッパ、アジアなど)のリバッジ車が売られている。
[編集] 日本におけるシボレー
日本ではかつて1930年代に大阪に組立工場が建設されたことがあり、また1995年から2000年までトヨタ自動車がシボレー・キャバリエのOEM供給を受けてトヨタ・キャバリエとして販売していた。
近年はスズキと販売提携を結び、スズキは2000年からMWのOEM供給を、2001年からはGMとの共同開発車クルーズの生産をそれぞれ開始し、2003年にシボレー車の輸入権を取得してトレイルブレイザー、アストロ、オプトラの取扱を行った。
しかし、2006年3月にGMがスズキの株式の大半を売却したのを機にスズキは事業の見直しを行い、シボレー車の輸入権については2006年11月にゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパン (GMAPJ) に移管されることが発表された。またクルーズの生産についても現行モデル限りで打ち切ることが決まっている。
[編集] 車種
[編集] 日本投入車種
- コルベット - シボレーで唯一、日本GMが輸入
- クルーズ - スズキ製
- MW(スズキ・ソリオのOEMモデル)
- オプトラ○ - GM大宇製(欧州等では車種名シボレー・ラセッティ)
- トレイルブレイザー○※
- エクスプレス※
- スタークラフト・G-Van※
- HHR※(2007年春から)
- ○はスズキが輸入
- ※は三井物産オートモーティブが輸入
[編集] かつて日本に投入されていた車種
[編集] 日本には正規輸入していない車種
- アヴェオ - GM大宇製
- コバルト(「キャバリエ」の後継車)
- SSR
- エキノックス
- キャプティバ - GM大宇製
- エピカ - GM大宇製
- マティス - GM大宇製
- マリブ
- インパラ
- モンテカルロ
- サバーバン
- クラシック
- カプリス
- コロラド
- モンツァ - GMブラジルにて製造・販売
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- シボレー (トレイルブレイザー/オプトラ)
- スズキが運営
- 三井物産オートモーティブが運営
- 日本GMが運営
- V8シボレーのエンジン搭載「ボスホス」の総輸入元
- ボスホス正規ディーラー