シャターブディー急行
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シャターブディー急行(Shatabdi Express, शताब्दी एक्सप्रेस)は、インドの急行旅客列車で、近隣大都市間を高速で結ぶ。1988年より運行されており、始発駅を朝早く出発して、終着駅に昼頃に到着、さらにそこで30分から1時間停車した後、再び朝の始発駅に向かって出発して晩頃に到着する、という運行型を有している。
シャターブディー急行はラージダーニー急行とともに、急行の名称を持ちながらも特急の機能を持つ、インド最速の列車である。ラージダーニー急行がデリー首都圏と州首都などの大都市を結ぶ長距離運行を行なうのに対し、シャターブディー急行は比較的短距離の運行である。シャターブディー急行がニューデリー・ボーパール間で記録する150km/hが、インド国内の列車の最高運行速度である。その他の区間の運行速度は、130km/hが標準である。
「シャターブディー」という名は、ヒンディー語で「一世紀祭」という意味で、これはシャターブディー急行の運行がインド初代首相のジャワハルラール・ネルーの生誕100年を記念して開始されたことに因んだものである。
シャターブディー急行は途中駅に停車することがほとんどなく、速達性を重視した運行を行なっている。全車冷房完備で、内装は豪華にし、快適にくつろげる環境を作り出すよう意図されている。一方近年ではジャン・シャターブディー急行(Jan-Shatabdi Express, जन शताब्दी एक्सप्रेस;大衆世紀祭急行)が設定され、冷房設備がない代わりに運賃を下げた編成も運行するようになっている。
2005年現在、シャターブディー急行は14往復路線、ジャン・シャターブディー急行は18往復路線が設定されている。シャターブディー急行のうち、10往復路線はデリーのターミナルから、その他はチェンナイ、コルカタ、ムンバイから発着している。
デリー・アーグラ間のシャターブディー急行はタージ急行(Taj Express)と呼ばれ、観光客向けに特に豪華な内装と旅客応対を有する列車である。
[編集] 運行路線
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