シャボン玉ホリデー
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シャボン玉ホリデー(-だま-)は1961年6月4日から1972年10月1日まで日本テレビで毎週日曜18:30~19:00(JST)に放送されたバラエティー番組である。
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[編集] 番組綱要
制作は日本テレビと渡辺プロダクション(後年タレント部門をワタナベエンターテインメントに継承)。渡辺プロが目下売り出し中の双子の女性デュオ・ザ・ピーナッツを主役に据えた音楽バラエティショーとして制作された。
このため、この番組は当初司会者のザ・ピーナッツの冠番組『ピーナッツ・ホリデー』として放送することとなっていたが、番組を単独提供した化粧石鹸メーカー・牛乳石鹸側の意向もあり『シャボン玉ホリデー』という表題に変更となった経緯がある。また、番組の頭には牛の鳴声が入っていた。その代償として、テーマ題の最後に「ピーナッツ!」とサブタイトルを入れることにした。ただし、後年は「ピーナッツ!」のサブタイトルは省略された。
番組はまず「牛乳石鹸提供・シャボン玉ホリデー!!」のタイトルコールに次いで、ザ・ピーナッツがテーマソングをシャボン玉の舞う中で歌い、毎回一つのあるテーマ(テーマ題の最後に「ピーナッツ!」というクレジットを入れた)に沿ってザ・ピーナッツ、ハナ肇とクレージーキャッツ、並びに毎回登場するゲストを交えて、コントや歌、トークなどを展開。特に植木等の「お呼びでない・・・これまた失礼致しました」は番組を代表する伝説的なフレーズとして親しまれた。
第1回からカラー放送だった。当時は主役をザ・ピーナッツにするつもりであったが、結局はハナ肇とクレージーキャッツが主役となった。
1972年4月にクレージー・キャッツが降板してからの半年間は公開番組となり、井上順がメインをつとめた。この頃にはジャッキー吉川とブルーコメッツもレギュラーとなっていた。
なお、「シャボン玉ホリデー」は提供スポンサー探しに苦労したというエピソードがあり、最終的に提供することになった牛乳石鹸はしぶしぶ提供契約を結んだという。ただ、視聴率が高かったため、結果的には成功ということになった。
[編集] 出演者
- ザ・ピーナッツ
- ハナ肇とクレージーキャッツ(~1972年)
- なべおさみ
- 小松政夫
- 青島幸男
- ジャッキー吉川とブルーコメッツ(最末期にレギュラーとなる)
- 井上順(1972年)
[編集] 構成
[編集] 番組終了とその後
日曜の夕食時の定番として親しまれた『シャボン玉ホリデー』だが、1970年代に入り、同時間帯の裏番組で現在も続くフジテレビのアニメで、大手家電メーカー・東芝が単独提供(現在は東芝を中心とした複数社提供)、「サザエさん」の台頭によって視聴率的に苦戦するようになり、番組は1972年10月1日、11年4ヶ月の歴史に幕を下ろした。
番組終了後の1986年3月に『木曜スペシャル』(この時はライバル会社で、大手家庭用品メーカー・花王など、牛乳石鹸以外の複数社提供)で当時の貴重な映像やコントの再現などで一夜限りの復活版を放送した。
さらに、1989年12月31日夕方、このシャボン玉ホリデーの最終回の裏側を描いたスペシャルドラマ「シャボン玉の消えた日」を放送(ただし、この番組内ではクレイジー・キャッツが最終回まで出演しているという設定になっており、その意味ではフィクションであるといえる)。ザ・ピーナッツ役はWink、青島幸男役に萩原流行、ハナ肇役に渡辺正行、谷啓役に小倉久寛、犬塚弘役に嶋田久作、植木等役は田口トモロヲ、などといったキャスティングだった。ちなみに、牛乳石鹸の提供スーパーこそ再現されたもののこちらは、牛乳石鹸と複数社提供だった。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
前番組: ミュージック・パラダイス |
日本テレビ系日曜18:30枠 シャボン玉ホリデー |
次番組: ぎんぎら!ボンボン! |