シャーマンキング
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『シャーマンキング』は、武井宏之による漫画、およびそれを原作にしたテレビアニメ。1998年31号から2004年40号まで週刊少年ジャンプに連載。全32巻。
目次 |
[編集] 概要
- テレビ東京系列でアニメ化されたこともあり、週刊少年ジャンプの看板漫画として人気を博していた。またトレーディングカードゲーム『超・占事略決』も発売された。コミックスに加え、キャラクターズブックである「万辞苑」と公式ファンブックの「マンキンブック」も発売した。
- アニメ版はそれなりに物語をまとめ、一通り区切りが付いて完結した。しかし、一時期はジャンプを代表する作品でアニメ化・ゲーム化などもする人気作であったにも関わらず、原作自体は広げた話を全く収拾しない完全な打ち切りであった。なお、ジャンプでは長期間連載を続けた作品には、連載打ち切り前に話をまとめるための猶予期間を与えている。この作品の場合、例外的に猶予期間が与えられなかったのか、作者が猶予期間にあえて話をまとめなかったのか、のどちらかだといわれている。
そのあまりに突然の結末は、アニメに出演していた林原めぐみと高山みなみが必死にフォローするほどであった。なお、最終話の扉絵では主人公がみかんを持っており、ラストシーンでも意味深にみかんが描かれている。これはストーリーの未完を意味する作者のシャレといわれている。コミックスでは少し描き足された。ジャンプスーパースターズや、『重機人間ユンボル』のコメントでも触れられている。
[編集] あらすじ
「あの世とこの世を結ぶ者」、それがシャーマン。500年に一度開催される、シャーマンの王、シャーマンキングを決めるシャーマンファイトが始まる。これはシャーマンキングのみが持つことを許される精霊の王・G.S(グレートスピリッツ)を巡って争う、多くのシャーマン達を描いた物語である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
登場人物についてはシャーマンキングの登場人物を参照。
[編集] 用語解説
基本用語
- シャーマン
- 様々な霊と直に交流が出来る力を持つ「あの世とこの世を結ぶ者」。
- さらなる詳細はシャーマニズムを参照。
- シャーマンファイト(S.F)
- 500年に1度行われる、地球の王「シャーマンキング」を決めるための戦い。パッチとの戦い、一次予選、二次予選、第一次トーナメント、第二次トーナメントを勝ち抜いたものがS.Kとなれる。野試合もS.Fとして認められる。
- シャーマンキング(S.K)
- シャーマンファイトを勝ち残り、精霊王グレートスピリッツを持ち霊にした者がなれる全知全能の存在。
戦闘関係
- 憑依合体(ひょういがったい)
- 霊を自分の肉体に憑依させる技。霊と一体になることができその霊がかつて持っていた知能や身体能力をトレースできる。しかしシャーマンと霊の意思などが合わない場合、行動はほぼ不可能となる。オーバーソウルと比べ潜在能力は弱い。
- オーバーソウル(O.S)
- 霊を媒介となるモノに憑依させることで、その霊の力を具現化したもの。霊の力(霊力)に応じて巫力を消費する。
- 物質に無理矢理憑依させるため、霊が入りきらず溢れる事からこう呼ばれる。これにより、溢れた霊が実体化し、媒介の形を超えた様々な形態を取る。
- シャーマンファイトに参加する為にはコレができる事が最低条件。
- 巫力(ふりょく)
- シャーマンの能力値。オーバーソウルを操る際に必要。言い換えれば精神の力ともいい、精神が乱れればオーバーソウルも貧弱になる。瀕死、又は死を経験したりするとその力は大幅に上昇する。
- 巫力値(ふりょくち)
- 巫力の数値。少年漫画によくあるところの「戦闘力の数値化」である。オラクルベルで見ることができるが、己の巫力の低さに絶望して立ち直れなくなるシャーマンが出る恐れがあった為、操作法はシークレット化され、当初は十祭司とハオ組のメンバーしか方法を知らなかった。
- 巫力値50万以上のシャーマンは俗に「神クラス」と称される。
- 持霊
- 自分に憑依合体させたり、媒介にO.Sさせたりする為の成仏していない霊や精霊など。
- 基本的に1人1つだが、自分でO.Sできる範囲ならいくつでも持つことは可能なようだ。
- 霊の種類は「人間霊」「動物霊」「精霊」「天使」「神」がある。
- 霊力(れいりょく)
- 持霊の持つ能力値。当然大きいほど強力だが、その霊を使用するシャーマンの巫力値を越えていると、O.Sを行った際に精神が崩壊してしまい、死に至る可能性もあるという。
- 媒介(ばいかい)
- O.Sを行う際に霊を憑依合体させる物。侍である阿弥陀丸の媒介は刀の春雨というように、その霊を象徴するような物が多く使われる。
- 二段媒介
- 持霊を一つの媒介にO.Sさせ、溢れた霊を更にもう一つの媒介にO.Sさせる高等技術。より強力なO.S構成が可能となるが、維持する為の巫力消費は激しくなる。(例:精霊化した阿弥陀丸を春雨にO.Sさせ、それをさらにフツノミタマノツルギにO.Sさせることで、スピリットオブソードが完成する)
- ダブルオーバーソウル(D.O.S)
- 二体の持霊を一つの媒介にO.Sさせる高等技術。(例:精霊のミックを媒介にO.Sさせ、それにパスカル・アバフをO.SさせることでD.O.Sジャガーマンが完成する。)
- 甲縛式オーバーソウル(コウバクシキおーばーそうる)
- 服のように身に纏うタイプの上級O.S。高密度かつコンパクトであり、最低限の肉体運動及び巫力で操ることが出来るため実用性が高い。
パッチ関係
- パッチ族
- グレートスピリッツの意思によってS.Fを取り仕切るシャーマンの一族。現代科学にも匹敵する伝統工芸(監視カメラ、マイク、IT機器等)が盛んだが、資金に乏しく、その殆どをシャーマンの能力で補っている。S.F中選手の前に姿を現していいのは「十祭司」というS.Fを取り仕切る者達だけである。
- 十祭司(じゅっさいし)
- S.Fの運営委員に当たるパッチ族。S.Fの進行、参加するためのテスト、伝統工芸品の販売などを行っている。実はS.Fの時は真の力を隠しており、S.Kの儀式を行っている最中に社に進入する者がいると、本当の力を発揮して戦う。
- 五大精霊
- パッチのみが持つ最高クラスの精霊。グレートスピリッツから火・水・雷・風・地の各属性の力を分化させたもので、G.Sと同様の純度の高い魂の集合体。S・O・F(スピリットオブファイア)、S・O・R(スピリットオブレイン)、S・O・T(スピリットオブサンダー)、S・O・W(スピリットオブウィンド)、S・O・E(スピリットオブアース)の5つを指す。S・O・Fは500年前パッチに転身したハオに奪われ、彼の持霊となっていた。
- オラクルベル
- パッチの伝統工芸の一つで、シャーマンファイトの参加テスト合格者に、出場者パスとして与えられる小型の情報機器。名前の由来は「預言」を意味する「オラクル」と、「ポケットベル」の合成。主にパッチ及びグレートスピリッツから参加者への連絡に使う他、(裏技的な操作による)巫力値表示など様々な機能を持つ。
- 紛失しても再び注文が可能だが、実費が掛かるらしい。(ただ、オラクルベル無しで十祭司を探さなければならないのでほぼ不可能)
- また、アニメ版ではシャーマンファイトがトーナメント制ではなく、対戦相手が逐次オラクルベルから報告される仕組みになっていた。
勢力
- X-LAWS(エックスロウズ)
- ハオ、ガンダーラに並ぶ三大勢力の一つ。ハオを倒すために作られ、10の法を重んじる団体。リーダーはアイアンメイデン・ジャンヌで、神クラスの持霊を持っている。他の団員も全員天使を所持している。天使隊の隊長はマルコである。
- ガンダーラ
- 三大勢力の中の第三の勢力で、仏教を中心としている。チーム全員が神クラスの持霊を所持している。リーダーはサティ。五大精霊をシャーマンの持霊とする「五人の戦士」を計画する。
[編集] アニメ
[編集] 概要
2001年7月4日~2002年9月25日まで放送。全64話。最終回の予告でも語られているとおり、1年でも1年半でもない中途半端な時期に終了。これは予想外の人気により放送期間が延長されたためである。後半からオリジナルストーリーが展開されたため、原作保守派から大きな非難をあびた。2000年代前半のアニメにおいては高画質なデジタル技術を取り入れた作品であった。また、蓮役の朴璐美は本作をもって知名度が上がった。また、後番組のボンバーマンジェッターズの予告編でシロボン役の金田朋子が「次回からはシャーマンじゃなくてボンバーマンだよ~」と言うコラボも果たした。テレビアニメ版最大のクオリティとして「X-LAWSのテーマ」はアニメを超えたオーケストラ並みの出来で「ファイナルファンタジー」に通じる音響芸術と言われている。
[編集] スタッフ
- 原作:武井宏之(集英社「ジャンプコミックス」刊)
- 企画プロデューサー:岩田圭介 (TV TOKYO) 、加藤久 (nas) 、大月俊倫(ガンジス)
- 企画協力:集英社「週刊少年ジャンプ」編集部、GANSIS
- シリーズ構成:小出克彦
- キャラクターデザイン:高見明男
- プロップデザイン:山岡信一
- 美術監督:小山俊久
- 色彩設定:関本美津子
- 撮影監督:広瀬勝利
- 編集:大竹弥生 (JAY FILM)
- 音楽:大森俊之
- 音楽監督:三間雅文
- 音楽プロデューサー:森山敦
- 音楽制作/協力:スターチャイルドレコード、テレビ東京ミュージック
- アソシエイトプロデューサー:浅野幸治、米桝博之
- プロデューサー:東不可止 (TV TOKYO) 、実松照晃 (nas) 、千野考敏 (XEBEC)
- 監督:水島精二
- 製作:TV TOKYO、nas、XEBEC
[編集] 主題歌・挿入歌
[編集] オープニングテーマ
- 『Over Soul』(第1話~第34話)
- 『Northern lights』(第35話~第64話)
- 作詞:MEGUMI / 作曲、編曲:たかはしごう / 歌:林原めぐみ(スターチャイルドレコード)
[編集] エンディングテーマ
- 『trust you』(第1話~第34話)
- 作詞:MEGUMI / 作曲、編曲:たかはしごう / 歌:林原めぐみ(スターチャイルドレコード)
- 『おもかげ』(第35話~第63話)
- 作詞:MEGUMI / 作曲、編曲:たかはしごう / 歌:林原めぐみ(スターチャイルドレコード)
[編集] 挿入歌
- 『brave heart』
- 作詞:MEGUMI / 作曲:太田美知彦 / 編曲:十川知司
[編集] サブタイトル
- 第一廻 幽霊と踊る少年
- 第二廻 待つサムライ
- 第三廻 もう一人のシャーマン
- 第四廻 憑依100
- 第五廻 おシャマなシャーマン
- 第六廻 カンフーマスター
- 第七廻 パイロン怒りの一発
- 第八廻 シャーマンライフ
- 第九廻 北の国からきた少年
- 第十廻 因縁600年
- 第十一廻 春にふる雨
- 第十二廻 始まりを告げる星
- 第十三廻 オーバーソウル
- 第十四廻 シャーマンファイト
- 第十五廻 ボーン・キラーズ
- 第十六廻 ファウスト・ラヴ
- 第十七廻 ベストプレイス二人旅
- 第十八廻 よう
- 第十九廻 2人のビッグソウル
- 第二十廻 ソウル摩多霊園
- 第二十一廻 ビリーブ
- 第二十二廻 オレたちの必殺技
- 第二十三廻 蘇る娘娘道士
- 第二十四廻 不死身の道円
- 第二十五廻 シャーマンへの旅
- 第二十六廻 ビッグ・アメリカ
- 第二十七廻 ダウジング・レボリューション
- 第二十八廻 リゼルグリベンジャー
- 第二十九廻 メラ根性
- 第三十廻 うばわれたオラクルベル
- 第三十一廻 精霊の森
- 第三十二廻 ホロホロ苦い友の味
- 第三十三廻 ひみつな麻倉
- 第三十四廻 アメリカ温泉
- 第三十五廻 吸血鬼伝説
- 第三十六廻 天使のピストル
- 第三十七廻 ジョーダンキング
- 第三十八廻 セミノアの伝承歌
- 第三十九廻 花組
- 第四十廻 超・占事略決
- 第四十一廻 爆れつオーバーソウル
- 第四十二廻 スピリット オブ ソード
- 第四十三廻 神々の闘い
- 第四十四廻 もうひとふんばり
- 第四十五廻 グレートスピリッツ
- 第四十六廻 道(タオ)の亡霊
- 第四十七廻 メラ純情
- 第四十八廻 ドラゴンの伝道師
- 第四十九廻 ドクタードクター
- 第五十廻 オレの心にゃ闇がある
- 第五十一廻 シャーマンハント
- 第五十二廻 特訓だよ!?全員集合
- 第五十三廻 バイバイ
- 第五十四廻 8番目の天使
- 第五十五廻 ゲート オブ バビロン
- 第五十六廻 バビロンの扉
- 第五十七廻 シャーマンファイト終了?
- 第五十八廻 炎上エンジェル
- 第五十九廻 星の聖地
- 第六十廻 友達
- 第六十一廻 永遠にサヨナラ
- 第六十二廻 DIE・激突!
- 第六十三廻 在るべき場所
- 第六十四廻 エピローグ
テレビ東京系列 水曜18:30枠 | ||
---|---|---|
前番組 | シャーマンキング | 次番組 |
パワーパフガールズ | ボンバーマンジェッターズ |
[編集] CD
- シャーマンキング イメージアルバム
- シャーマンキング ボーカルコレクション
- シャーマンキング オリジナルサウンドトラック
- シャーマンキング ドラマ&キャラクターソング集 「恐山ル・ヴォーワール~prologue to shaman~」
- シャーマンキング ドラマ&キャラクターソング集 「恐山ル・ヴォーワール~au revoir~」
- S.F.O.V I (麻倉葉 & 道蓮)
- S.F.O.V II (木刀の竜 & ホロホロ・BT:センジュ)
- S.F.O.V III (ファウストVIII世 & リゼルグ・BT:ルドセブ)
- S.F.O.V IV (アイアンメイデンジャンヌ & マルコ・BT:サティ)
- S.F.O.V V (恐山アンナ & 小山田まん太)
- S.F.O.V VI (ハオ & チョコラブ)
[編集] ゲーム
- シャーマンキングスピリットオブシャーマンズ (PS)
- シャーマンキング ふんばりスピリッツ (PS2)
- シャーマンキング ソウルファイト (GC)
- シャーマンキング 超・占事略決 ふんばり編・メラメラ編(GBC)
- シャーマンキング 超・占事略決2 (GBA)
- シャーマンキング 超・占事略決3 (GBA)
- シャーマンキング 明日への意志 (WSC)
[編集] 特別編
- 2002年もアニメでジャンプ!「遊戯王デュエルモンスターズ」「シャーマンキング」「テニスの王子様」「ヒカルの碁」超豪華4本立て! 今日しか見られない丸秘お宝映像!お年玉プレゼントもあるぞっ!スペシャル
- ふんばりの詩
- コックリエンジェルキューピッドさんたまお
- コミックス巻末に掲載された1ページ漫画。タイトル通り、玉村たまおが主役の変身少女物。キャラクターブック『万辞苑』で一応完結している。アニメ第四十七廻「メラ純情」では一度だけ劇中アニメとして変身シーンのみが放映された。セリフは「悪者はこのコックリエンジェルキューピッドさん たま / 」である(食事中にテレビは見ない、とアンナがテレビの電源を切ったため、台詞は途中で終わっている)。その後、実際のたまおは泣いていた。
[編集] アンソロジーコミック
[編集] 外部リンク
- ともしびONLINE(武井宏之公認ファンサイト)
- スターチャイルド公式
- スピリットオブシャーマンズ公式(バンダイ)
- ソウルファイト公式(バンダイ)
- ふんばりスピリッツ公式(バンダイ)
- ふんばりスピリッツ公式(dimps)
- シャーマンキング用語辞典
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