シュコダ
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シュコダ(またはシュコーダ、Škoda、 発音! ?)とは、チェコで自動車シェア一位を占める老舗自動車メーカーで、ドイツのフォルクスワーゲン社の子会社である。フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社(VGJ)のサイトでは「シュコダ」の表記を採用している。また、ラリージャパン(2005)にワークスチームが参戦した際には、車体の右側面に「Škoda」、左側面にカタカナで「シュコダ」と表示していた。
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[編集] 小史
100年前から続く名門のメーカーで、第二次世界大戦前は兵器産業で名を成した一方、すでにフルラインの自動車メーカーでもあった。現在シュコダの最高級モデル、スペルブ(あるいはシュパーブ/Superb)の名は、その時代への追想の面があると思われる。大戦後、当時の共産主義政権の政策(タトラとの競合)から大衆車に注力し、1960年代に設計されたリアエンジンの小型車「1000MB」とその発展形が1990年代まで製造された。1987年には、ベルトーネ設計のFF車、「ファヴォリット」(Favorit)を登場させ、歴史的ビロード革命を迎えたが、一方で冷戦終結の余波から、兵器部門の業績が頭打ちになり、1990年、ドイツのフォルクスワーゲン社の子会社となった。現在は、年間40万台の自動車を生産中。2005シーズンまでは、ワークスチームとしてWRCに参戦していた。
- 2004年-ラリージャパンにプライベートチームとして出場するが、車検落ちとなっている。
- 2005年-上海VWが中国市場向けの新型パサートを発表したが、これはスペルブをベースにしたものである。また、ラリージャパンにワークスとして初出場(2台)した。現在のWRCレギュレーションを勘案すると、日本で最初で最後のワークス出場になる可能性が高い。
[編集] 主な車種
- ファビア(Fabia) - フォルクスワーゲン・ポロをベースとするハッチバック車。
- ルームスター(Roomster) - 2006年発売の多目的小型乗用車。ファビアと先代オクタビアからコンポーネントを流用。
- プラクティク(Praktik) - ルームスターのパネルバン仕様。2007年春発売予定。
- オクタビア(Octavia) - フォルクスワーゲン・ゴルフをベースとする5ドアハッチバックとワゴン。
- スペルブ(Superb) - フォルクスワーゲン・パサートをベースとするセダン。
- フェリツィア(Felicia) - 生産終了
- ファヴォリット(Favorit) - 生産終了