シラヒゲウミスズメ
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シラヒゲウミスズメ | ||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Aethia pygmaea (Gmelin, 1789) | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
Whiskered Auklet |
シラヒゲウミスズメ(白髭海雀) Aethia pygmaea は、チドリ目・ウミスズメ科に分類される海鳥の一種。
体長は18cmほどで、ウミスズメ科の中ではコウミスズメに次いで小さい種類である。目の上・下・後ろ3方向に白い飾り羽が長く伸び、これが名の由来となっている。英名の"Whiskered"も「頬ひげがある」という意味で、やはり顔の飾り羽に由来した名前といえる。さらに額にはエトロフウミスズメのような長い冠羽もある。夏羽ではこれらの飾り羽が目立つが、冬羽ではそれぞれの飾り羽が細く目立たなくなる。飾り羽以外はほぼ全身が灰黒色の羽毛に覆われるが、下尾筒(かびとう : 尾の下部)が白色をしている。他にくちばしは橙色で、足は青灰色である。
外見はエトロフウミスズメやコウミスズメ、ウミオウムと似るが、エトロフウミスズメは体が大きく顔の飾り羽が少なく下尾筒が黒いこと、コウミスズメやウミオウムは冠羽がなく腹が白いことでそれぞれ区別する。
アリューシャン列島とその周辺だけに分布し、年間を通して繁殖地の島をあまり離れずに過ごす。日本では冬に北日本の海上で稀に見られるのみである。
海に潜水してプランクトンを捕食するが、摂食は海岸からほぼ16km以内で行う。繁殖期にはケンミジンコ類を捕食するが、冬にはオキアミ類の割合が増える。
春に海岸の崖に集団繁殖地(コロニー)を作るが、他のウミスズメ類と混じって巣を作ることも多い。岩の隙間に1個だけ卵を産み、両親で抱卵と育雛を行う。
[編集] 記載
- LEAST CONCERN(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
[編集] Sibley分類体系上の位置
コウノトリ目>チドリ亜目>チドリ下目>チドリ小目>カモメ上科>カモメ科>ウミスズメ亜科
カテゴリ: Least concern | ウミスズメ科 | 海鳥