名前
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名前(なまえ)とは、物や人物に与えられた言葉のことでそれらを識別したり呼ぶ際に使われる。
多くの場合、名前とは人名である。また、人名のうち、姓でない方、個人を識別する名をさすことも多い。
名前をつけることを「名付ける」「命名」という。
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[編集] 人物の名前
[編集] 出生時
日本では、戸籍法で出生14日以内に出生年月等とあわせて名前を届けなければならない。その際、使用漢字の制限がある。画数や読みなどからどのような名前だと幸せになれるかといった姓名学も存在する。
名前の付け方は世相を反映することが多い。これについては、明治安田生命が自社個人保険契約者を利用した名前の付け方に関する調査を行っており、毎年その年に人気のあった名前のランキングを発表している。2006年に誕生した男子の名前で一番多いのは陸。
[編集] その他の場面
愛称(あだ名)、ペンネーム等があり、本人もしくは他人が命名する。
[編集] 物の名前
商品名については、名付けられるものに関連が有る方がイメージが結びつきやすいが、全く関係がない名前を付けることも珍しくはない。
他には、球場等の名前を期間限定で自由に付ける権利を売買する事例もある。詳細は命名権(ネーミングライツ)を参照。
[編集] プログラムにおける名前
- 詳細は識別子を参照
プログラムにおいては、IDなどと異なり一意性(唯一無二である事)を保証することは要件とされていない場合が多い。一意性を保証するために名前空間を導入することもある。
[編集] “名前”が重要な意味を示す作品
近年では、日本の言霊のような、名前の不思議を主題とした作品が多い。
この物語に登場する魔法が根付いた世界『アースシー』では、あらゆる生き物が持つ、魔法によって生まれ太古の言葉で綴られた“真の名”を知られる事は、他人に己が全てを委ねる事を意味する。
映画に登場する不思議の街には、強大な力を持つ魔女・湯婆婆を主とする湯屋があり、そこで働く者は皆湯婆婆によって自分の名前を奪われ、自己を湯婆婆に委ねた者達ばかりである。名を奪われた後は自分の名前の残滓から造られた新しい名前を与えられる。
作中の世界は殆ど現実にある世界と同じだが、人間が暮らす世界の遥か上空には死神達の住む世界があり、死神達は『デスノート』と呼ばれる“人間の本名”を書くとその名前を書いた人間を殺す事が出来るノートを持ち、それによって命を永らえている。