シンド語
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シンド語 سنڌي، सिन्धी sindhī; |
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話される国 | インド、パキスタン、香港、オマーン、フィリピン、シンガポール、アラブ首長国連邦、イギリス、アメリカ |
地域 | 南アジア |
話者数 | 1970万人 |
順位 | 47 |
言語系統 | インド・ヨーロッパ語族 インド・イラン語派 インド・アーリア語 北西部語群 シンド語 |
公的地位 | |
公用語 | パキスタン、インド |
統制機関 | なし |
言語コード | |
ISO 639-1 | sd |
ISO 639-2 | snd |
ISO/DIS 639-3 | |
SIL | {{{sil}}} |
シンド語(シンドご)は、パキスタンのシンド州の公用語。シンディー語とも呼ばれる。パキスタンに3500万人、インドに280万人の話者がいて、インドの国語にも指定されている。パキスタンのシンド語話者のほとんどがシンド州にすんでいる。アーリア語に分類されるが、地理的にトラヴィダ語の影響も少なからず受けている。1947年にインドとパキスタンが英領植民地から分離独立した際にシンド州はパキスタン側に属する事となり、この土地に住む人々の一部(多くがヒンドゥー教徒)が外国に移住したため、世界各地にシンド語話者のコミュニティーが点在している。
パキスタンの南東部ではシンド語が母語として学校で教えられているところが多くある。シンド語の語彙は非常に豊富なため多くの作家がこの言語を用い、シンド語の文学や詩が多く残っている。
目次 |
[編集] 表記
パキスタンでは改良されたアラビア文字で書かれ、インドでは1948年にデーヴァナーガリー文字を用いることが決められた。アラビア文字の場合、通常はナスタアリーク体を用いる。
[編集] 発音
シンド語の音は非常に豊富であり、英語の持つ音全て以上にたくさんの音価を持つ。
[編集] 母音
シンド語には10の母音が存在する。