ジェラルド・R・フォード (空母)
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ジェラルド・R・フォード(USS Gerald R. Ford, CVN-78)は、建造が計画されているアメリカ海軍の航空母艦。ノースロップ・グラマン・ニューポート・ニューズ社で2009年に起工、2016年度に就役予定。艦の名称は第38代アメリカ合衆国大統領ジェラルド・R・フォードにちなむ。
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[編集] 概要
アメリカ海軍はニミッツ級航空母艦の後継として、CVN-21計画を検討していた。この計画では、かなり斬新な形状の案もあったが、最終的にはオーソッドクスな案に落ち着いている。すでに部品の製造は開始されており、2005年8月から鋼板の切断が開始されている。
機関については、ターボ・エレクトリック方式も検討されたが、最終的にタービン推進となる見通し。原子炉も新型となり、艦寿命の30年から50年間は、燃料棒交換の必要が無くなる。これにより、長期ドック入りの必要性が減少する。アイランドは小型化され、ステルス化が考慮される。さらにフェーズド・アレイ・レーダーが装備される。また、航空機エレベーターはニミッツ級の4基から3基に減少する。
なおカタパルトにはレールガンを採用する予定があることが明らかにされているが、それまでにレールガン式カタパルトの設備小型化が必要と見られている[1]。
[編集] 艦名
2006年10月17日、ジョージ・W・ブッシュ大統領は2007年度のジョン・ウォーナー国防認可法に署名を行い承認した[1]。同法の1012節では
- [it] is the sense of Congress that the nuclear-powered aircraft carrier of the Navy designated as CVN-78 should be named the U.S.S. Gerald R. Ford.
とのように宣言された[2]。