ニミッツ級航空母艦
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ニミッツ級航空母艦 | |
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艦級概観 | |
艦種 | 航空母艦 |
艦名 | 海軍功労者。一番艦はチェスター・ニミッツ元帥に因む。 |
前級 | エンタープライズ級航空母艦 |
次級 | ジェラルド・R・フォード |
建造所 | ニューポート・ニューズ造船所、バージニア州ニューポート・ニューズ |
建造費 | 各45億ドル |
性能諸元 | |
排水量 | 満載:98,500トン以上 |
全長 | 333m (1,092 ft) |
全幅 | 船体幅:41m(134 ft) 発着甲板幅:76.8m(252 ft) |
吃水 | |
機関 | A4W原子炉2基、4軸 |
最大速力 | 速度:30+ノット(56+km/h)--1999年6月、米海軍は公にこれらの試験速力を公表した。 ニミッツ:31.5ノット(58.3km/h) セオドア・ルーズベルト:31.3ノット(58.0km/h) ハリー・S・トルーマン:30.9ノット(57.2km/h) |
航続距離 | |
乗員 | 3,200名 - 航空団:2,480名 |
武装 | シースパロー8連装発射筒:2あるいは3 20mmファランクスCIWS:ニミッツとドワイト・D・アイゼンハワー3、ヴィンソン以降4 RIM-116 ローリング・エアフレーム・ミサイル:ニミッツとロナルド・レーガンが2 |
艦載機 | 85 |
ニミッツ級航空母艦(ニミッツきゅうこうくうぼかん、Nimitz class aircraft carrier)は、アメリカ合衆国が開発した原子力空母。世界最初の量産原子力空母でもある。2004年現在、9隻が就役しており、5番艦以降は満載排水量が10万トンを超え、世界最大の軍艦となっている。艦名は歴代大統領並びにアメリカ海軍に対する功労者の名前から採られている。
日本では2005年末に、横須賀基地の第7艦隊に6番艦のジョージ・ワシントン(USS George Washington, CVN-73)が配備されるとの報道があり議論を呼んだ。
目次 |
[編集] 概要
1番艦ニミッツは1975年に就役した。同級最後の10番艦、ジョージ・H・W・ブッシュはノースロップ・グラマン社のニューポート・ニューズ造船所で建造中、2008年に就役予定。ジョージ・H・W・ブッシュは2007年に建造が始まる新型空母(CVN21級)への移行艦となり、新型多機能レーダー・システム、ボリューム探索レーダーおよびオープン・アーキテクチャ情報ネットワークを含む新技術、および著しく縮小された乗組員要求を具体化している。
形態は、それまでのアメリカ海軍空母の集大成となっており、エンクローズド・バウやアングルドデッキ、舷側エレベーターが装備されている。また、原子力機関であるため、機関の排気口はない。また、原子炉が効率化されたため、搭載炉の数がエンタープライズの8基から2基に減らされている。
最初の三隻(ニミッツ、アイゼンハワーおよびヴィンソン)と後の七隻(セオドア・ルーズベルト以降)の構造の差で、アメリカ海軍は公式にはクラス分けしていないが、後の七隻はしばしばセオドア・ルーズベルト級航空母艦と呼ばれる。 ニミッツは1998年、バージニア州ニューポート・ニューズ、ニューポート・ニューズ造船所で33か月燃料を補給する複雑なオーバーホールを最初に実施した。
[編集] 同型艦
- ニミッツ (USS Nimitz, CVN-68)
- ドワイト・D・アイゼンハワー (USS Dwight D. Eisenhower, CVN-69)
- カール・ヴィンソン (USS Carl Vinson, CVN-70)
- セオドア・ルーズベルト (USS Theodore Roosevelt,CVN-71)
- エイブラハム・リンカーン (USS Abraham Lincoln, CVN-72)
- ジョージ・ワシントン (USS George Washington, CVN-73)
- ジョン・C・ステニス (USS John C. Stennis, CVN-74)
- ハリー・S・トルーマン (USS Harry S. Truman, CVN-75)
- ロナルド・レーガン (USS Ronald Reagan, CVN-76)
- ジョージ・H・W・ブッシュ (USS George H. W. Bush, CVN-77)(建造中)
[編集] 登場作品
- ファイナル・カウントダウン - 1980年。米海軍の全面協力の下1979年当時のニミッツがCVW-8と共に出演。
- 沈黙の艦隊
- エネミーライン - 2002年。カール・ヴィンソンが登場。
- トータル・フィアーズ - 2002年。ジョン・C・ステニスが米露の大戦勃発の引き金として、裏切り将校の命令を受けたロシア軍Tu-22Mから攻撃を受ける、沈没はまぬがれるが大破/甲板が使用不能となる。
- ステルス - 2005年。エイブラハム・リンカーンがステルス機の母艦として登場。ストーリー上ではリンカーンだが、スケジュールの関係でカール・ヴィンソンやニミッツで撮影された。
[編集] ニミッツ級をイメージソースとした架空の軍艦
- エースコンバット5、エースコンバット・ゼロ - オーシア国防海軍の保有するケストレルとして登場し、1995年ないし1999年(ゲーム内)の時点で7隻が実戦配備されている。
- 新世紀エヴァンゲリオン - 国連海軍空母オーヴァー・ザ・レインボウ CVN-75 等が登場
- バンゲリングベイ - 自軍の空母が「ロナルド・レーガン」。ゲーム発売が1984年からなので16年以上昔に登場が予想されていたことになる。
- ケロロ軍曹-110話にてニミッツ級らしき空母登場
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
ニミッツ | ドワイト・D・アイゼンハワー | カール・ヴィンソン
改ニミッツ級(セオドア・ルーズベルト級)航空母艦
セオドア・ルーズベルト | エイブラハム・リンカーン | ジョージ・ワシントン | ジョン・C・ステニス | ハリー・S・トルーマン | ロナルド・レーガン | ジョージ・H・W・ブッシュ