ジョエル・モーゼス
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ジョエル・モーゼス(Joel Moses、1941年 - )は、米国の情報工学者。
1941年にイスラエルで生まれ、1954年に米国に移住した。コロンビア大学数学科を卒業し、同じくコロンビア大学で数学の修士号を得た。マービン・ミンスキーの指導のもと、記号積分に関する論文で1967年にMITで数学の博士号を受けた。この博士論文は、1969年から1983年にかけて彼の監督下でMITで作成された数式処理プログラムMacsymaの基盤となった。Macsymaは、多項式の因数分解、不定積分、微分方程式、その他の高等な数学の問題を解くことができる。
1974年から1998年にかけて、MITで学長、工学部長、電子情報工学(EECS)部門のリーダー、EECS部門のリーダー補佐、情報工学研究所の副所長を歴任した。2005年12月に、MITのエンジニアリング・システム部門のディレクター代理となっている。また、(現在他に14人しかいない)MITの研究所教授(Institute Professor)の地位を占めている。アメリカ国立技術アカデミーのメンバーであり、アメリカ芸術科学アカデミー、IEEE、およびアメリカ科学推進協会のフェローでもある。