スイフト・タットル彗星
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彗星 周期彗星の一覧 / 非周期彗星の一覧 |
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発見 | |
発見者 | ルイス・スウィフト ホレース・タットル |
発見日 | 1862年7月16日(スウィフト) |
符号・別名 | 109P/-68 Q1 = -68, 109P/188 O1 = 188 = 109P/1737 N1 = 1737 II = 109P/1862 O1 = 1862 III = 109P/1992 S2 = 1992 XXVIII = 1992t |
軌道要素 - IAUNASA | |
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離心率 (e) | 0.963225755 |
近日点距離 (q) | 0.9595162 AU |
軌道長半径 (a) | 26.0920695 AU |
遠日点距離 (Q) | 51.224622 AU |
公転周期 (P) | 133.28 年 |
軌道傾斜角 (i) | 113.4538170° |
近日点引数 (ω) | 152.9821676° |
昇交点黄経 (Ω) | 139.3811921° |
前回近日点通過 | 1992年12月12日 |
次回近日点通過 | 2126年7月12日 |
スイフト・タットル彗星(‐すいせい、スウィフト・タットル彗星、109P/Swift-Tuttle)は、1862年7月にルイス・スウィフトとホレース・タットルが独立発見した、周期133年の周期彗星である。ペルセウス座流星群の母天体でもある。
目次 |
[編集] 発見
スイフト・タットル彗星は、1862年7月16日にルイス・スウィフトが、1862年7月19日にホレース・タットルが、互いに独立に発見した。次の回帰予想は1982年ごろだったが、その年の前後には現れず、行方不明と考えられた。
しかし、イギリスの天文学者・ブライアン・マースデンは、1737年の彗星が同じ彗星だという説をもとに、非重力効果を含めて軌道計算した結果、回帰を1992年11月下旬と予想した。事実、1991年と1992年のペルセウス座流星群は例年より大規模で、回帰が近いと期待された。
そして1992年9月26日UT(9月27日JST)、日本のコメット・ハンター木内鶴彦氏が11.5等のスイフト・タットル彗星を再発見した。この功績が認められ、木内氏の名が付けられることになり、スイフト・タットル・キウチ彗星と改名された。
この回帰の観測データを加えた軌道計算から、さらに紀元前69年と西暦188年の彗星が、同じ彗星だと同定された。
[編集] ペルセウス座流星群
スイフト・タットル彗星は、8月12日を中心日とする流星群・ペルセウス座流星群の母天体である。前回の回帰時は、1991年~1995年にかけて活発な流星群が見られた。
1862年のスイフト・タットル彗星発見後まもなく、イタリアの天文学者・ジョヴァンニ・スキアパレッリが、ペルセウス座流星群の母天体ではないかと指摘した。彗星が流星群の母天体だとされたのはこれが最初である。
[編集] 衝突リスク
New Scientist誌の記事によると、スイフト・タットル彗星は将来ほぼ確実に、地球か月に衝突する。ただし、西暦2126年までに衝突する可能性はほぼゼロである。
[編集] 参考文献
- NASA/JPL, "109P/Swift Tuttle", Solar System Dynamics.
- Gary W. Kronk, "109P/Swift-Tuttle", Cometography.com.
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