スカンクワークス
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スカンクワークス (Skunk works) は、アメリカ合衆国の航空機製造会社であるロッキード社の一部門「ロッキード先進開発計画(Lockheeds Martin's Advanced Development Programs)」の通称。転じて、航空宇宙企業内における軍事関連の秘密開発部門、警察の武器庫・銃火器管理調整担当を指す。 以下にはロッキードのスカンクワークスについて記す。
[編集] 概要
軍用機開発を主な任務とし、秘密、独立、迅速を軸に、数十名の設計者と百数名の技能職によって構成されている。完全なる独立を保っており、スカンクが知っていてもロッキード本体が知らない事もある。初代ボスは航空機設計家クラレンス・ケリー・ジョンソン。
設計室が牛皮加工工場(プラスティック加工工場との説もある)に面していて室内が異臭に満ちていたため、電話をとった従業員が「はい、こちらスコンクワークス」と当時のテレビ番組にもじって答えたところ、ケリーは激怒したが従業員はケリーのいない間は「スコンクワークス」と電話に出続け、遂にスカンクワークス(制作会社に訴えられたため)の名称で商標登録された。
U-2偵察機、SR-71偵察機やF-104戦闘機などを開発し世界に名を轟かせた。
その後、ケリー・ジョンソンは引退しロッキード社から去ったが、スカンクワークスは存続し続け第2次ボスベン・リッチによって、ステルス攻撃機であるF-117などを開発、アメリカの航空産業の最先端を担っている。
[編集] 外部リンク
- Lockheed Martin Advanced Development Programs ロッキード・マーティン先進開発計画のサイト