ソード・ワールドRPGリプレイxS
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ソード・ワールドRPGリプレイxS(そーどわーるどあーるぴーじーりぷれいくろすえす)は2005年11月より雑誌『Role&Roll』に連載されているグループSNEによるソード・ワールドRPGのリプレイ。単行本は富士見書房より刊行されている。
ゲームマスター(GM)・執筆者は清松みゆき。イラストレーターは牛木義隆。現時点での通称は猫の街の冒険もしくは猫の手冒険隊と思われる。省略形として猫街も使用されている。
- プレイヤーキャラクター(PC)はウィンド、ユーリリア、ズン、トリム・レット、モニカ・レットの5人。
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[編集] 舞台
清松みゆきが『アンマント財宝編』以来久々に、シリーズものリプレイ集のGMを行っている作品である。開始時には新ソード・ワールドRPGリプレイNEXTが続行中であり、単行本第一巻刊行時の2006年11月18日から約一ヵ月後には、新作品新ソード・ワールドRPGリプレイWaltzの発売が予定されているという状況であった。
作品の主な舞台は魔法王国ラムリアースの都市ネイラード。リプレイ・アンソロジー『デーモン・アゲイン』収録の「やっぱり猫は好き」でも登場した街であり、猫が多数生息し、住民の多くが彼らを大事にしていることで有名な地である。作品の時系列的には、「やっぱり猫は好き」より後、へっぽこーずより前であると清松みゆきが言及している。
[編集] 特徴、概要
これまでのリプレイ集と異なり、富士見書房刊行の雑誌ではなく、新紀元社のRole&Roll誌に連載されている作品ということが異色といえる。先にリプレイで使われるシナリオが掲載され、その後のページにリプレイが続くという形式も新しいものである。単行本にまとめられた際にはリプレイ→シナリオという順に変更されているが、リプレイ各話の直前には、巻末にまとめられたシナリオの当該ページへの案内文が書かれている。 巻末にバカページと呼ばれるコミカル企画が掲載されていることも特徴の一つである。
[編集] 登場人物
[編集] 主役パーティー
- ウィンド
- 賢者の学院出身のソーサラー・ファイター。かっこつけの要素としてバードも持つ。能力は優秀だが、その優秀さのベースは「やつら」に改造されている[1]からだと言い張る電波受信中とも言われるところに依存する。結局その設定にGMが乗る形でストーリーが進展している。
- ユーリリア
- 賢者の学院出身のハーフエルフのソーサラー。両親を看取った上で冒険に出ているので年齢的にはそれなりに上と考えられ、ウィンドには「先輩」と呼ばれる。
- ズン
- ラーダ神官のドワーフ。フィギュア作りに激しく情熱を燃やす。自分に有利な設定のみならず、不利な設定もどしどし作る同リプレイの設定面での牽引者である。
- モニカ・レット
- シーフ。親にチョコレートを食べられてしまったことをきっかけに家出してきた娘。戸口を通れず、また防刃効果すら発揮するほどの異様な量の荷物を持っている。
- トリム・レット
- シャーマン。モニカの従兄弟で、モニカの事は姉ちゃんと呼ぶ。モニカの家出に付き合わされる形で冒険をともにしている。
- ジョージ
- ファイター。強くなりたいという単純さに付け込まれ、「やつら」に改造された[2]。「やつら」の敵としてウィンド達に立ち向かったときの通り名は「力のチタン」。
[編集] ネイラードの住人
- マクスター伯爵
- ネイラードの城主。シュバルツに守護されるきっかけとなった人物の子孫。主な依頼人。かなり狡猾な性格である。
- シュバルツ
- ネイラードの守護猫。猫にまつわる伝承の張本人。普段はツインテールキャットであるが、人間形になることも可能。シャーマン、ソーサラーの技能を持つ。またたびに弱いという弱点がある。
[編集] 作品一覧
- 1 『猫の手冒険隊、集結!』 ISBN 4-8291-4486-6
[編集] 備考
[編集] 関連項目
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カテゴリ: ソード・ワールドRPG | リプレイ