タイワンハブ
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タイワンハブ | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Trimeresurus mucrosquamatus (Cantor, 1839) |
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和名 | ||||||||||||||||||
タイワンハブ | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
Taiwan habu Taiwan pit viper Taiwan lance-head snake |
タイワンハブ(台湾波布、台湾飯匙倩、Trimeresurus mucrosquamatus )は、爬虫類有鱗目ヘビ亜目クサリヘビ科ハブ属に分類されるヘビの一種。台湾および中国南部、インドシナ半島北部に生息する。また、人によって持ち込まれた個体が、沖縄本島にも分布を広げている。猛毒。
目次 |
[編集] 特長
全長は60-120cm。ホンハブに比べると小型で、やや白っぽい灰褐色に、黒い模様が規則正しく並んでいる。頭は細長い三角形。
[編集] 生態
平地から山地の森林、草原、水辺、農地に住む。基本的には樹上性で、地表に降りることもあるが、原産地ではヒャッポダなどの他のクサリヘビ類も多いため、他のハブに比べて樹上での活動が多い。夜行性。 ネズミなどの小型哺乳類・小鳥などの鳥類・トカゲ・カエルがおもな餌である。
[編集] 毒
本種の毒は強く、ホンハブよりも強いといわれる。また、顔が細長く、通常のハブ類よりも長い牙を収納できるため、牙が長い。そのため、身体のより深部に毒を打ち込むことができるので、噛まれたときの症状は深刻である。 ただし、毒の量はあまり多くないため、死者は稀である。
[編集] 沖縄への帰化問題
タイワンハブは本来、台湾および中国南部に生息するヘビであるが、1990年代に、名護市で初めて帰化個体が発見されて以来、沖縄本島の各地で発見されている。これは、外国産の毒蛇が初めて日本国内に帰化・定着した例である。また、その個体数も年々増加傾向にあり、実際に本種に噛まれる事故も発生している。 この沖縄本島への帰化・定着により、以下の幾つかの問題が懸念されている。
- 新たに捕食者が移入されたことにより、在来の希少な生物の種の存続が脅かされる。
- 沖縄の在来種であるホンハブやヒメハブとの交雑が起こり(ヒメハブとの交雑が起こるかどうかは不明だが、ホンハブとは交雑可能なことが確認されている)、その地域特有のハブの純系が失われる。
特に、交雑個体では、治療に使う従来の抗血清が効かないとの研究結果もあり、沖縄本島では、一刻も早い駆除が望まれている。