タガヤサン
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タガヤサン | ||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Cassia siamea (Lam.) H.S. Irwin & Barneby | ||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||
タガヤサン | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
Bombay black wood Siamese cassia Siamese senna |
タガヤサン(鉄刀木、学名 Cassia siamea、シノニム Senna siamea)とは、マメ科の広葉樹。タイ、インド、ミャンマー、インドネシアなどの東南アジア産。三大唐木の一つ。
荒地にも耐え、比較的造林が容易な為、アジアに広く栽培されている。明治時代には台湾でも栽培された。ただし、これらは木材としての使用というよりは、小さいうちに伐採され、燃料として使用されることが多い。
高さ20m、直径40cmを超えるものは稀。花は鮮黄色の五弁花で芳香がある。美しい花を咲かせるものもあり、熱帯地方では庭木や街路樹としても用いられる。
木材の重くて硬いさまが、まるで「鉄の刀のようだ」ということから「鉄刀木」の漢字が当てられる。 なお、「たがやさん」という名称の由来は定かではない。
[編集] 木材の特徴
材は硬く、耐久性がある。気乾比重0. 80前後。柾目として使用する際に独特の美しい目が見られる。薬品で色抜きし、明るい色にして使用される。乾燥に狂いやすく、加工は困難。腐食に強い。なお、加工する際に出る木屑は目を刺激するので、加工時には注意が必要。
最も良質とされるのは、ビルマ近辺産のものであるが、現在は資源保護のため輸出禁止となっている。一般的には同じマメ科のウェンジが代用として用いられるが、これはアフリカ(ザイール…現コンゴ民主共和国)産。
[編集] 用途
家具、仏壇、建築材(床柱、内装)、ステッキ。
主に装飾的な用途に用いられる。腐りにくいことから、家が長く続くということに掛けて床柱に使用される。
辺材は燃料用にしか役立たない。
東南アジアの一部の地方(特にタイとラオス)では、生または塩水に漬けた花と葉を食用にする。タガヤサンを用いた料理の代表的なものに、「ゲーン・キー・レッ」(gaeng khi-lek)という汁物がある。
[編集] 関連項目
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