タケシ (アニメポケットモンスター)
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タケシ(日本国外名:Brock)は、任天堂のゲームソフト『ポケットモンスター』を原作とするアニメ『ポケットモンスターシリーズ』に登場する架空の人物。声優はうえだゆうじ。
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[編集] プロフィール
- 出身地:ニビシティ
- 職業:ポケモンブリーダー、元ニビジムジムリーダー
- 年齢:15歳
- 登場時期[1]:KT・OS(一部)・KG・AG・DP
[編集] 人物
第5話から登場。いわタイプのポケモンを中心に持つ目が細いポケモンブリーダーで、サトシの親友。世界一のトップブリーダーを目指しており、父親と母親が出て行ってしまったことで多くの弟・妹の面倒を見てきたため家事がとても得意。
普段はサトシらにアドバイスを与えたりする兄貴分で、初登場時は寡黙で落ち着いた、硬派な印象を与えていた。だが、のちに年上の綺麗な女性に目がない、という一面が明らかになり、以降は行く先々で出会う女性を口説きまくる、という軟派なキャラクターが定着する[2]。しかし、カスミやマサトに耳を引っ張られたり(AGではサトシやハルカが耳を引っ張ったこともある)、はたまたグレッグルに「どくづき」をくらって無理矢理止められたり、ナンパした女性に振られることが多い。ただし、このようにナンパをしてツッコミを入れられることはあるものの、本気で相手を怒こらせてひっぱたかれるなどしたことは無く、彼のよく出来た人間性を現している。また、逆に惚れられることがあるものの、振られていることに慣れてしまっているためかその様な時はかなり戸惑ってしまう。この設定は男はつらいよの寅さんに通じる部分がある。
元々はニビシティジムのジムリーダーだったが、ジムを父親・ムノーに任せてサトシの旅に同行することになる。一時オレンジ諸島のウチキド研究所に留まったが、いつの間にかマサラタウンのサトシの実家へ移っていた(理由を聞かれると聞かないでほしいと落ち込むため、ウチキド博士に振られたと考えられる)。ホウエン地方に来てからは、母親の影響かヌマクロー(ミズゴロウが進化)やルンパッパ(ハスボーが進化)など、みずタイプのポケモンも持つようになる。ポケモンブリーダーとして更なる高みを目指すため、ウソハチ以外のポケモンを実家であるニビジムに預け、シンオウ地方へ旅立ち、ダイヤモンド&パール第2話にてサトシと合流する。現在の手持ちはウソッキー、グレッグルの2体。
ジムリーダー時代はジムの方針・伝統もあってかいわタイプをメインとしていたようだが、旅に出てからはそれ以外が手持ちになることも多い。これはポケモンブリーダーとして更なる高みを目指すためと考えられる。欲しいポケモンはゴローニャらしい(ただし実家には父ムノーのゴローニャがいる)。
[編集] タケシのポケモン
- イシツブテ
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- 声優:三木眞一郎、登場時期:PM・BF(ゲスト)・SS
- 第5話から登場したいわタイプのポケモン。タケシが最初から持っていた。ホウエンに旅立つとき弟のジローに預けている。
- 「たいあたり」や「すなあらし」、「メガトンパンチ」を使用する(以前は「まるくなる」や「ころがる」も使用していた)。
- イワーク→ハガネール
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- 声優:石塚運昇、登場時期:PM・BF(ゲスト)・SS
- 第5話から登場したいわタイプのポケモン。イシツブテ同様タケシが初めから持っていた。タケシがトレーナーになれる年齢になった時、父親のムノーがプレゼントしタケシの最初のポケモンとなった。現在は次代ニビジムリーダー候補の弟ジローに預けていて、バトルフロンティア編でサトシ達がニビジムに訪れた時はハガネールに進化していた。
- 「しめつける」や「アイアンテール」(進化後)、「りゅうのいぶき」(進化後)を使用する(イワークの時は「たいあたり」も使用していた)。
- ズバット→ゴルバット→クロバット
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- 声優:三木眞一郎、登場時期:PM・BF(ゲスト)・SS
- 第6話から登場したひこうタイプのポケモン。オツキミ山に行った時に襲ってきた大群の中の1匹をタケシがゲット。第167話にてジョウト地方でゴルバットに進化、第198話でロケット団の機械に追いつけずもっと速く飛ぶべくクロバットに進化した。イシツブテやイワークと同じくジローに預けた。
- 「ちょうおんぱ」や「つばさでうつ」、「あやしいひかり」を使用する。
- ロコン
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- 声優:愛河里花子、登場時期:PM
- 第28話から登場したほのおタイプのポケモン。タケシが憧れの女性ブリーダーのユキからもらった。第181話のブリーダーコンテスト会場で彼女に再会したとき返している。
- 「ほのおのうず」や「かえんほうしゃ」、「でんこうせっか」を使用する。
- クヌギダマ→フォレトス
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- 声優:石塚運昇、登場時期:KG・AG・SS
- 第143話から登場したむしタイプのポケモン。ロケット団に対し自爆しようとしたのを助けるべくスピードボールを投げてゲットしたが、結局最初にボールから出した時にじばくしてしまう。愛情表現もじばくであり、とにかくじばくするシーンが多い。第259話のロケット団戦で進化した。カスミが怖がらない数少ないむしタイプ。タケシがホウエン地方に向かった時、他のポケモン達は弟に託したが、フォレトスはまだ分からないことが多いということと、まだまだ育てがいがあるという理由から、この1匹のみ持って出発した。ジョウト編からバトルフロンティア編まで、長期にわたってタケシの手持ちとして様々な冒険を供にしてきたが、タケシがシンオウ地方へ出向かったとき弟達に預けた。
- 「だいばくはつ」や「こうそくスピン」(進化後)、「たいあたり」や「まきびし」を使用する。
- ハスボー→ハスブレロ→ルンパッパ
- 第288話から登場したみずタイプのポケモン。「みずでっぽう」が使える[3]。ハスボーやハスブレロの時はボーっとしているのがほとんどだったが、ルンパッパに進化してからは性格が180°変り陽気になる(第339話でハスブレロに進化し、第430話でルンパッパに進化する)。バトルフロンティア編でタケシがホウエン地方から一度実家に戻ってきた時、その陽気な性格が家族に気に入られたため実家に預けられる。
- 「タネマシンガン」(ルンパッパに進化後)や「みずでっぽう」、「はっぱカッター」を使用する。
- ミズゴロウ→ヌマクロー
- 第301話から登場したみずタイプのポケモン。元々は新人トレーナーに渡すためのミズゴロウを育てている池にやって来た野生のミズゴロウで、成長しすぎてトレーナーに渡すことが出来ず、仲間もいずれは新人トレーナーに渡すため、結局は1人ぼっちになってしまうミズゴロウだった。タケシの人柄を認めたこの沼の管理人のヌマタ老人から、ミズゴロウの意思を尊重した上でゲットされる。その後、第423話でサトシとバトルを行っていた最中ヌマクローに進化する。ミズゴロウの時は穏やかな性格であまり闘いを好まなかったが、進化した途端タケシに似て惚れっぽい性格に変わる(ただし、そういう性格が表れたのは進化した話のみ)。タケシがシンオウ地方に向かうときに実家に預けられた。
- 「みずでっぽう」や「たいあたり」、「マッドショット」(ヌマクローに進化後)や「まもる」(ヌマクローに進化後)を使用する。
- ウソハチ→ウソッキー
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- 声優:阪口大助、登場時期:BF・DP
- 第280話から登場したいわタイプのポケモン。ゲットしたときはポケモンフーズを食べれないためミルクを与えていたが、後に他のものも食べられるようになる。タケシにとても懐いているためか、タケシが若い女性を口説こうとするとヤキモチから体当たりをしたりする。また、コンテストの実力もなかなか。タケシがシンオウ地方へ向かう時、このウソハチのみを連れて旅に出た。その後、第481話でウソッキーに進化する。進化後はタケシに敬礼するのがお決まりで、一切泣かなくなり、しっかりとした性格になった。
- 「うそなき」や「すてみタックル」、「じたばた」や「ものまね」(DP~)を使用する。
- グレッグル
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- 声優:小西克幸、登場時期:DP
- 第475話から登場したどくタイプのポケモン。タケシがシンオウ地方で初めてゲットしたポケモンである。元々はコンビニで座り込んでいた所をロケット団のニャースに出会い、そのままついて行き、成り行きで偽ジムを装っていたロケット団の悪事に加担していた(グレッグル自身は悪事をしていたとは思っていない可能性がある)。エイパムとのバトルに敗退後、加担していたロケット団からも見捨てられてしまったが、たまたま出会ったタケシに誘われ、何の抵抗もすることなく自らボールにゲットされた。ものぐさな性格をしているらしく、不良のような座り方が癖になっている。ニャースの通訳によればいつも「なにか面白いことはないのか」「かったるい」という感じのことばかりを言っている様子。グレッグル本人に悪気は無いと思われるが、その愛想の無い嫌味な表情は見た者を思わずゾクッと青ざめさせる。また、カスミやマサトに代わり、女性にだらしのないタケシに対し「どくづき」による突っ込みを行う(前述の性格を考慮すると突っ込み行為を楽しんでいる可能性がある)。「どくづき」による突っ込みを行うのが定番であるが、ゲットしたばかりでもタケシにかなり懐いている。
- 「どくづき」や「かわらわり」、「どくばり」を使用する。
[編集] 脚注
- ^ 登場時期に示されている略号
- 無印(PM):カントー地方編(KT)、オレンジ諸島編(OS)、金銀(ジョウト)編(KG)
- アドバンスジェネレーション(AG):ホウエン地方編(HT)、バトルフロンティア編(BF)
- ダイヤモンド・パール(DP)
- サイドストーリー(SS)
- ^ ホウエンリーグ・サイユウ大会のとき、「俺ランキング」と称して自分が好む美人の女性データをまとめてある手帳が登場。サトシの決勝トーナメント1回戦の相手であるカエデを解説した。また、映画「ミュウと波導の勇者ルカリオ」ではキッド・サマーズ、映画「ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ」ではヒロミを解説していた(映画では「自分ランキング」と言っている)。
- ^ ゲーム内ではタマゴわざとされており、レベルアップで覚えることはない。