タベア・ツィンマーマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
タベア・ツィンマーマン(Tabea Zimmermann, 1966年10月8日 -)はドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州、シュヴァルツヴァルト地方のラール生まれのヴィオラ奏者。女性演奏家である。現代を代表するヴィオラ奏者の1人であり、日本にも1989年、1992年、1995年、2000年、2005年と、たびたび来日している。高い技術に裏付けられた、伸び伸びとした自然な音楽性が魅力である。
[編集] 略歴
ヴァイオリン・チェロを弾いていた兄弟の影響を受け、習った教師の勧めで3歳からヴィオラを始める。ヴィオラ奏者の場合、最初はヴァイオリンを習い、途中でヴィオラに転向する場合がほとんどであるので、タベア・ツィンマーマンは、子供のときからヴィオラを弾いていたという珍しいヴィオリストである。13歳でフライブルク音楽大学でウルリヒ・コッホに師事し、その後、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院でシャーンドル・ヴェーグにヴァイオリンを学ぶ。1982年にわずか16歳でジュネーヴ国際音楽コンクールのヴィオラ部門で第1位を取得する。1983年にパリのモーリス・ヴュー・ヴィオラ・コンクール、1984年にブダペスト国際音楽コンクールでも優勝。19歳でザールブリュッケン音楽大学の教員になり、21歳のとき当時ドイツ最年少で教授に就任するという神童ぶりであった。
その後、ベルリン・フィル、ロンドン交響楽団など世界の著名オーケストラと共演を行う。クレーメルの主宰するロッケンハウス音楽祭にも1983年(17歳)から出演している。リゲティの無伴奏ヴィオラ・ソナタなど、多くのヴィオラ曲の初演を果たしている他、シューマンのヴァイオリン・ソナタなど、ヴァイオリン・チェロの曲をヴィオラに編曲しての演奏も積極的に行っている。
2002年からは、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学の教授に就任している。 ちなみに現在の夫は指揮者のスティーブン・スローンであるが、死別した前夫デイヴィッド・シャロンも指揮者であった。