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ジャン=マルク・ナティエの『タレイア』(1739年)
タレイア(ギリシア語:Θάλεια)は、ギリシア神話の女神。ムーサの一人で、喜劇をつかさどる。その名前はギリシア語の「開花する」による。アポロンによってコリュバンテスたちを産んだと見なされる。
タレイアは陽気な雰囲気の若い娘で、木蔦の冠をかぶり、半長靴をはいて、手には喜劇の仮面を持っている。その彫像の中には、ラッパやメガホンを持っているものもあり、古代の喜劇で役者の声を支えるのに用いた楽器とされる。