ダッシュフォーキャッシュ

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ダッシュフォーキャッシュ
性別	牡
毛色	柑子栗毛
品種	アメリカンクォーターホース
生誕	1973年 4月17日
死没	1996年 5月20日
父	ロケットラングラー
母	ファインドアバイヤー
生産	B.F.フィリップス
生国	アメリカ合衆国
馬主	B.F.フィリップスキング・ランチ
調教師	ウェイン・ルーカス（米）シャルル・カシオ（米）
競走成績	25戦21勝
獲得賞金	50万7687ドル
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ダッシュフォーキャッシュ（Dash For Cash、1973年 - 1996年）は、アメリカ合衆国のクォーターホース競走馬・種牡馬。競走馬としても大成したが、種牡馬としてはそれ以上に成功し、現在の競走用クォーターホースに大きな影響を及ぼした。

[編集] 生い立ち

1973年にカリフォルニア州サンフランシスコで生まれた。仔馬の頃から非常に従順で、生産者であるフィリップスは、ダッシュフォーキャッシュにかなりの期待を寄せていた。ダッシュフォーキャッシュはいつも群れをリードしており、フェデリコ・テシオの「一流の競走馬は牧場でいつも他のものを導くだろう」（『サラブレッドの生産』）より走ることを確信したという。

血統背景は母が14戦して1勝を上げたサラブレッドファインドアバイヤーであり、近親にはセクレタリアトがいる。ファインドアバイヤーは本馬の他にサラブレッド3頭、クォーターホース8頭を産んでおり、内10頭がデビューを果たしローズアモングソーンズを初め何頭かは優秀な成績を収めた。一方父ロケットラングラーは、サラブレッドでは直後に断絶するハーミットの父系を継承するクォーターホースであり、母の父に名クォーターホースゴーマンゴーの血を持っていた。現役時代に10勝をあげ当時種牡馬として期待されていた。

[編集] 現役時代

2歳になった1975年の早い時期にデビューし、ラバックダウンズのスプリングフュチュリティ（300ヤード）では2と1/4馬身差で楽勝した。その後も勝ち星を積み上げ、この年はサンカントリーフューチュリティにも勝ち、不運にもオールアメリカンフュチュリティに勝つことはできなかったが、翌年以降もチャンピオンオブチャンピオンズを連覇（1976,77）するなど活躍した。5歳まで現役を続け、獲得したステークスレースは9であった。獲得賞金は50万7687ドルに達し、1976年と1977年には年度代表馬に選ばれている。1976年のチャンピオンズチャンピオン（440ヤード（約402m））で記録したトラックレコード21秒17は現在でも破られていない。

[編集] 勝利ステークス

ラバックダウンフューチュリティ、サンカントリーフューチュリティ、ジェットディックステークス、ロスアラミストダービー、ニューメキシコステートフェアハンディキャップ、チャンピオンオブチャンピオンズ（1976,77）、ヴェッセルズマチュリティ、ロスアラミストインビテーショナルチャンピオンシップ

[編集] 引退後

種牡馬としても期待され、総額250万ドルのシンジケートが組まれた。種牡馬成績は現役時代を凌ぐ成功を収め、1369頭の産駒の内827頭が勝ち上がり、2915勝を上げた。産駒の獲得賞金総額は39,997,085ドルであった。1996年馬原虫性髄膜脳炎により死亡。翌年殿堂入り。アメリカには本馬を記念したダッシュフォーキャッシュダービー（GI）や、ダッシュフォーキャッシュフューチュリティ（GI）という競走がある。

[編集] 血統表

ダッシュフォーキャッシュの血統　（ハーミット系／アウトブリード）
父 Rocket Wrangler 柑子栗毛　1968年クォーターホース（以下（QH）と略す）	Rocket Bar 栗毛　1951年	Three Bars	Percentage
			Myrtle Dee
		Golden Rocket	Cartago
			Morshion
	Go Galla Go（QH）柑子栗毛　1961年	Go Man Go（QH）	Top Deck
			Lightfoot Sis（QH）
		La Galla Win（QH）	Direct Win
			La Gallina V（QH）
母 Find A Buyer 栗毛　1966年	To Market 栗毛　1948年	Market Wise	Brokers Tip
			On Hand
		Pretty Does	Johnstown
			Creese
	Hide and Seek 栗毛　1952年	Alibhai	Hyperion
			Teresina
		Scattered	Whirlaway
			Imperatrice F-No.2-s