ダッジ・チャレンジャー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダッジ・チャレンジャーとは、アメリカ合衆国のクライスラー(現ダイムラー・クライスラー)が製造・販売している乗用車。
[編集] 第1世代(1970-1974)
最初のチャレンジャー、1970年モデルは、ポニーカー(1964年型フォード・マスタングに代表される手ごろな価格でコンパクトかつスポーツ走行が可能なスタイリッシュな車)市場に参入したのでは、後発であった。プリムス・バラクーダのE-ボディをベースとして、ホイールベースを延長し、外装の薄板ボディへの変更など、大胆な変更が成されている。ボディ・デザインは1966年型ダッジ・チャージャーをデザインしたカール・キャメロンが行った。1970年モデルのグリル・デザインは、彼がタービン・エンジンを搭載することを想定した、1966年型チャージャーのプロトタイプとしておこしたものであるが、チャレンジャーに搭載されることもなかった。しかし、チャレンジャーは大衆には大いに受け入れられ、1970年で8万台のセールスを記録した。この頃既に、ポニー・カー市場は下降傾向にあるというメディアの批評もある中、1971年以降のセールスは振るわなかったものの、生産は、1974年モデルまで5年間継続され、トータル16万5千台を越えるセールスを記録した。チャレンジャーにはチャレンジャー6、チャレンジャーV8、チャレンジャーR/T(Road/Track)の3グレードがあり、その最高峰がR/Tであり、1970年R/Tのみがトランザム・レースのホモロゲーション・モデルである。
[編集] 第2世代(1978-1983)
1978年に復活したチャレンジャーは、初期型三菱・ギャラン・ラムダが全米向けに販売されたものをいい、1983年にコンクエスト(三菱・スタリオン)とダッジ・デイトナが発売されるまで販売された。第2世代チャレンジャーは4気筒エンジンの小型発動で、そのパフォーマンスも本来のチャレンジャーの名に相応しいとは言えなかったが、キビキビとした走りに定評を得た。
[編集] 第3世代(2008-
新しい第3世代チャレンジャーのコンセプトカーが2006年の北米国際自動車ショーで発表された。当該モデルはLXプラットフォームに6100ccL型ヘミ・V8エンジンを搭載したもので、そのスタイリングも1970年モデルを彷彿させるデザインが随所に見られた。クライスラー社は、このコンセプト・カーが2008年発売予定モデルとして創られたものであると公にコメントしている。