ティモール島
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ティモール島(Timor Island)は、小スンダ列島の東端にある島。南にはティモール海を隔ててオーストラリアがある。面積は約30,777平方キロ。
[編集] 行政区分と歴史
ティモール島は、独立国である東ティモールと、インドネシアの東ヌサ・トゥンガラ州の一部である西ティモールとに分かれている。
ティモール島は約2世紀に亘って分割統治されている。西ティモールは1800年代から1949年までオランダ領ティモールとされ、その後旧オランダ東インド諸島から独立したインドネシアの一部となった。東ティモールは1596年から1975年までポルトガル領ティモールとされていた。ポルトガル領ティモールの領土は飛地オエクシを含んでいた。オランダとポルトガルは1912年まで公式に国境を定めていなかった。
なお、日本が第二次世界大戦中の1942年から1945年の間、対戦国であるオランダ領ティモールを占領し、中立国であったポルトガル領東ティモールをポルトガル政府の暗黙の元事実上の統治下に置いたが、これに対して日本の対戦国のオーストラリア軍の支援を受けた現地住人のゲリラ兵が日本軍に対して攻撃を行った。
1975年、インドネシアが東ティモールに侵攻し実効支配したが、国連及びポルトガルはこれを認めず、東ティモール人はゲリラ戦法でインドネシアに抵抗した。1999年の国民投票によって東ティモールは独立国となった。インドネシア政府はこれが西ティモールの独立運動へ飛び火することをおそれており、実際に2001年にはティモール島全土統一を目指す「ティモール・ラヤ(大ティモール)」運動が西ティモールで起こりつつある。
ティモール島統治の歴史は、欧州列強のアジア進出による民族分離地域の一例であり、現在のところ未だ統一統治は実現していない。
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