テレスドン
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テレスドンは、ウルトラシリーズに登場した架空の怪獣。別名「地底怪獣」。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] ウルトラマンに登場したテレスドン
[編集] 初代
特撮テレビ番組『ウルトラマン』第22話「地上破壊工作」(1966年12月11日放送)に登場。
- 身長:60メートル
- 体重:12万トン
- スーツアクター:鈴木邦夫
地下4万メートルの世界に生息していた地底人の下僕怪獣。地上への侵出を目論む地底人の手によって地上破壊のための尖兵として送り込まれ、夜間に都市部を破壊した。科学特捜隊のナパーム弾にも耐えうる硬質な皮膚を持つ。最大の武器は口から吐く強力な溶岩熱線である。地底人達がウルトラマンを洗脳するまでの間、科学特捜隊の注意を引き付けておくために送り込まれた怪獣だが、その実力はかなりのものである。だが、地底人が全滅してコントロールを失ったためか、ウルトラマンに対しては殆ど劣勢であり、得意の溶岩熱線も吐く暇すらなかった。飛び蹴りでひるむところへチョップとパンチを受け、尻尾を掴まれ振り回されて投げ飛ばされてしまう。これで完全にグロッキーとなり、すかさず首投げを食らった直後に間髪入れず高々と持ち上げられ、激しく地面に叩きつけられて全身を震わせ絶命した。
- 実相寺監督は「スペシウム光線でとどめ」パターンを嫌って自分の監督した回では一度も使用していない。今回の夜間の激闘もそういった経緯から生まれた。
- 本能のままに暴れ回る怪獣が圧倒的多数を占める『ウルトラマン』に於いて「破壊活動の尖兵として侵略者に操られる怪獣」として異彩を放つ一体。この他には最終回のゼットンのみ。しかし、アンヌ(偽)の台詞「行け!テレスドン」がある分、こちらの方が操られている印象が強いと云えよう。
- 名前の由来は「地底」を意味する仏語「テレストロイタス」からと思われる。
- 弟怪獣として、霧吹山にデットンが棲息しているが、こちらはこのテレスドンと比較してかなり能力が劣る。鳴き声も全く違う。しかも兄弟設定は小学館学習雑誌の記事による完全後付。
[編集] 2回目
『ウルトラマン』第37話「小さな英雄」に登場。再生テレスドンと称される。
- 身長・体重:初代と同じ
- スーツアクター:清野幸弘(クレジットでは清野弘幸)
酋長怪獣ジェロニモンにより復活し、同じく復活させられた再生ドラコと激しく戦った。決着がつかないまま、その後再生ドラコと共に科学特捜隊と戦うが、太陽光線への耐性を得た点を除くとかつてよりは弱体化していたらしく、科学特捜隊のムラマツ、フジ、アラシのスーパーガン三丁によるトリプルショットによって呆気なく倒された。このときは溶岩熱線を吐かず、またウルトラマンとも対戦していない。
[編集] ウルトラファイトに登場したテレスドン
『ウルトラファイト』第76話「テレスドンに墓場はない!」、第81話「硫黄沼世紀の対戦!」他に登場。
- ウルトラファイトに登場したテレスドンの着ぐるみを、そのまま(口先がつぶれた形状のまま)『帰ってきたウルトラマン』第3話「恐怖の怪獣魔境」に登場したデットンに流用したため、「テレスドンとデットンは似ている」ということになり、デットンはテレスドンの弟という設定となっている。
[編集] ウルトラマンパワードに登場したテレスドン
『ウルトラマンパワード』第4話「闇からの使者」(米国版サブタイトル:THE DARK PAST)に登場。一応3代目とカウントされるが、初代と区別するためにパワードテレスドンと称される事もある。
- 身長:62メートル
- 体重:13万トン
かつて地上を支配していた地底人太陽の民が再び地上を自らのものにするために放った怪獣。光に弱く、夜行性だが、後に目に遮光フィルターをつけて出現した。重量級の怪獣であるため、移動するには大規模な地震を起こす。そのほか、並外れた怪力も武器となる。ストライクビートルの放ったマグネシウム弾で目を攻撃され弱ったところを、パワードのメガスペシウム光線で止めをさされた。