地底人
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地底人(ちていじん)とは、地下の空間に生息する架空の人類的生物のこと。多くのSF・特撮作品などに登場する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 海外SF作品
[編集] タイム・マシン
ハーバート・ジョージ・ウェルズの『タイム・マシン』には80万年後の地底に生息するモーロックという種族が登場する。彼らは人類の子孫だが獰猛な性格で、地上に暮らすエロイ(やはり人類の子孫で、知性が低下している)を餌食にしている。
[編集] ペルシダー
エドガー・ライス・バローズの『地底世界シリーズ』には、ペルシダーと呼ばれるボール形の地球内部(地球空洞説)に地球の北極の穴から地球の恐竜などあらゆる古生物が棲んでいるという世界である。この世界は地球核の太陽と衛星をもち地平線は見えない巨大で一見地底とはみえない世界である。ここには知的生命体は複数登場する。ホモサピエンスの人類は石器時代人や海賊、支配者のマハール族は翼竜のランホリックスから進化した種族で超能力を持ち、人間を食べる、その下僕で地上のアフリカでターザンを育てた言語と知能をもつ類人猿と同族と思われるサゴス族などがいる。
[編集] シェイバー・ミステリー
太古の超科学種族の邪悪な末裔であるデロと呼ばれる地底人種族が、超科学の遺産を用いて様々な事故や天変地異、戦争などを引き起こしているというストーリー。詳細は地球空洞説の項を参照のこと。
[編集] ウルトラシリーズ
[編集] ウルトラマン
『ウルトラマン』第22話『地上破壊工作』には地底人の集団が登場する。
- 身長:2メートル
- 体重:100キログラム
氷河期が到来した頃より地底で暮らしていたため、目はすっかり退化しており、瞼を閉じたような目になっている。地上に出る際は地球人と異なるこの特徴を隠すためにサングラスを着用している。
科学特捜隊パリ支部から派遣されたアンヌ隊員に化けて科学特捜隊に潜入。ハヤタ隊員を拉致、仮眠マスクで催眠状態にしてウルトラマンに変身させ、自分達の下僕怪獣である地底怪獣テレスドンと共に地上を破壊、人類に取って代わろうとした。アンヌ隊員に化けた地底人の他、地下4万メートルの地下基地に十数名の地底人が存在する。
当初よりハヤタ隊員=ウルトラマンである事を知っており、ハヤタ隊員への洗脳には成功しベータカプセルのスイッチを押させたが、その閃光のまぶしさに全員絶命してしまった。光を欲していたものの、長い地底生活によってその光に耐えられない体になっていたと思われる。なお、光の国の人であるウルトラマンに洗脳は効かなかった。
[編集] 帰ってきたウルトラマン
- 原始地底人 キングボックル
- 『帰ってきたウルトラマン』第50話「地獄からの誘い」に登場。詳しくは帰ってきたウルトラマンの登場怪獣を参照。
[編集] ウルトラマンA
- 地底エージェント ギロン人
- 『ウルトラマンA』第5話「大蟻超獣対ウルトラ兄弟」に登場。詳しくはウルトラマンAの登場怪獣を参照。
- 地底超人 アングラモン
- 『ウルトラマンA』第29話「ウルトラ6番目の弟」に登場。詳しくはウルトラマンAの登場怪獣を参照。
[編集] ウルトラマン80
『ウルトラマン80』第22話「惑星が並ぶ日 何かが起こる」に登場。詳しくはウルトラマン80の登場怪獣を参照。
[編集] ウルトラマンパワード
- 太陽の民
- 『ウルトラマンパワード』第5話「闇からの使者(原題:The Dark Past)」に登場。
[編集] ウルトラマンマックス
- 地底文明 デロス
- 『ウルトラマンマックス』第38話「地上壊滅の序曲」、第39話(最終回)「つかみとれ! 未来」に登場。詳しくはウルトラマンマックスの登場怪獣を参照。
[編集] スーパー戦隊シリーズ
[編集] 光戦隊マスクマン
『光戦隊マスクマン』には地底帝国チューブを築いた地底人が登場する。
[編集] 科学戦隊ダイナマン
『科学戦隊ダイナマン』には地底にジャシンカ帝国を築いた有尾人が登場する。彼らは隕石に付着していた微生物が地下で独自の進化を遂げたもので、尻尾が多い者ほど身分が高いとされている。
[編集] 魔法戦隊マジレンジャー
『魔法戦隊マジレンジャー』には地底冥府インフェルシアと呼ばれる世界が登場する。インフェルシアは冥府神を頂点に冥獣、冥獣人などの種族がおり、冥獣を除き人間のような知性を持つ。封印されており一部の登場人物の能力を介さなければ地上と行き来できないが、いわゆる「あの世」ではない。
[編集] ドラえもん
- 映画『ドラえもん のび太と竜の騎士』
- 地底に生き延びた恐竜が進化した恐竜人が登場。
- 映画『ドラえもん のび太の創世日記』
- のび太が「創世セット」で作り上げた地球で、地下の大空洞に生息する昆虫から進化した昆虫人が登場。
- 『異説クラブメンバーズバッジ』(てんとう虫コミックス23巻収録)
また、『地底の国探検』(てんとう虫コミックス5巻収録)でのび太とドラミはマヤ文明の地下遺跡を地底人の都市と誤解している。
[編集] 漫画『地底人』
いしいひさいちの漫画『地底人』にはお座なりなデザインの地底人が登場。毎回地上征服をめざして進撃するも、常につまらない理由で失敗する。彼らの住む地底のさらに下には「最底人」というさらに情けない種族が存在する。 キャッチフレーズは「彼らはまだ地底にいる」。言うまでもなく、地上に出てくることができないという含みを持っている。 漫画『ののちゃん』にも少々出ており、TVアニメ版ではセミレギュラーキャラとして登場していた。
[編集] その他の作品
- 『アクマイザー3』
- 地底世界ダウンワールドにすむアクマ族が登場。
- 『ゲッターロボ』
- 恐竜が進化したは虫人類による「恐竜帝国」が登場。
- 『ゴジラ対メガロ』
- レムリア大陸が300万年前に沈んでできたという海底王国シートピアが登場。海底の表面ではなく、深度3000kmもの地下で平和に暮らしてきた。
- 『ファイナルファンタジーIV』
- 『ファイヤーマン』
- 主人公ファイヤーマンは地底大陸アバンの出身。
- 『蓬莱学園の冒険!!』
- 氷河期の中央アジアで栄えた超文明が滅びる際、地底世界「月光洞」へ避難した人類の子孫が登場。
- 『みーたん』(月刊コミックハイ!、友美イチロウ著)
- 全裸美少女姿の地底人・みーたんが主人公。