ディア・プルーデンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ディア・プルーデンス(Dear Prudence)は1968年に発表されたビートルズのアルバム『ザ・ビートルズ』、通称ホワイト・アルバムに収録された曲。作詞・作曲はジョン・レノン。
通称ホワイト・アルバムの収録曲の多くはビートルズが導師マハリシ・マヘシ・ヨギの講義を受けるためにインドに滞在していた時期にかかれたものだが、この曲はその代表的なもの。プルーデンスとはビートルズと共にインドに滞在していたイギリスの女優・ミア・ファローの妹のプルーデンス・ファローのことで、部屋に篭りっきりで出てこない彼女に「出てきて遊ぼう」と呼びかける内容となっている。
「ジュリア」などに通じる、ギターの3フィンガー・ピッキングが印象的だが、これはインド滞在中にドノヴァンに教えてもらったテクニックである。ドノヴァンはポールやジョージにもこのテクニックを伝授したが、習得したのはジョンだけだったという。この曲ではエレクトリック・ギターであるエピフォン・カジノのリア・ピックアップのみを用いて演奏されている。
リンゴ・スターがホワイト・アルバムのレコーディング途中に一時脱退したため、ドラムを演奏しているのはポール・マッカートニーである。なお、この曲は前曲「バック・イン・ザ・USSR」とクロスフェイド編集されている。
ビートルズの楽曲のコラージュアルバムラヴにはカム・トゥゲザーとコラージュされている。