デルマドローム
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デルマドロームとは内臓悪性腫瘍が存在する時に現れる皮膚の症状である(デルマトームとは違う)。胃癌、肺癌といった頻度の高い悪性腫瘍でよく出る。現在でも、この所見があれば、悪性腫瘍の探索目的で画像診断を勧められるが、人間ドックをはじめとする早期診断システムが構築されたため、患者の受診パターンは大きく変化をした。当然、すでに悪性腫瘍と診断され、入院している患者にも突然あらわれることがあるので、若手医師はデルマドロームなのか、他の皮膚病変であるのかの鑑別に苦労することが多い。他の臓器と異なり、皮膚は見えるので患者がよく気がつくこと、またよく見えるだけに皮膚科学の分類は相当細かいため、本当に若手泣かせの所見である。
以下に有名なデルマドロームを列挙する。
- 皮膚筋炎
- 後天性魚鱗癬
- 悪性黒色表皮腫
- レーザー・トレラ徴候:極短時間に脂漏性角化症が急速に多発すること。
- Sweet病
- 水疱性類天疱瘡
- 汎発性帯状疱疹
- 難治性皮膚掻痒症
- 後天性多毛症
- 紅皮症
- 壊死性遊走性紅斑
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