紅皮症
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紅皮症(こうひしょう)とは全身の皮膚の90%以上が潮紅して鱗屑(落屑)を伴う状態をさし、診断名というよりも一種の症候名である。
発熱や悪寒、脱水による口渇、リンパ節腫脹などの全身症状を伴いやすい。従って紅皮症の診断は極めて容易である。
しかし、紅皮症自体に対する治療は殆どなく(ステロイド外用で症状は緩和されるが治ることは少ない)、紅皮症を起こさせる原因疾患の治療を行わなければならないので、注意深い問診などで、原因を追究するのが非常に難しい。
紅皮症の原因としては以下の項目が極めて有名である。
(1)腫瘍
(2)皮膚炎の類縁疾患
(4)落屑性
- ビタミンB欠乏症(母乳栄養時など)
(5)角化異常
(6) 移植片対宿主病(GVHD)
こういった原因がないか様々な検査を行う。しかし紅皮症自体高齢者に好発するため、原因を突き止めることができないことも多い。
皮膚生検、リンパ節生検などがしばしば行われる。
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