トンボ鉛筆
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株式会社トンボ鉛筆(とんぼ・えんぴつ)は、現在の文具市場において主に「書く」「消す」「貼る」を中心に製造、販売する日本の文具メーカー。MONOブランドで知られ、国内産鉛筆のシェアは最大手の三菱鉛筆と合わせて約9割ほどのシェアを誇る。その他として消しゴム、修正テープ、スティックタイプのり、テープのりのシェアは全国トップクラスを誇る。
トンボの商標は1927年から使用された。また、1955年にパシフィック・リーグに参加したプロ野球チーム・高橋ユニオンズと冠スポンサー契約(命名権の一種)を行って「トンボユニオンズ」として出場させたことでも知られるが、成績不振からの改善がなされず1年で契約を打ち切った。
[編集] 沿革
- 1913年:浅草に前身「小川春之助商店」を開業。
- 1927年:「トンボ印」を商標にして鉛筆を発売。
- トンボの頭が下を向いているのは「お客様に深く頭を垂れる商の姿勢」を重んじたからだといわれる。後にスポンサーとなったトンボユニオンズが成績不振で苦しんでいる際には、「あのトンボの頭を上に向ければ成績も上向きになるかもしれないのに」と嘆くファンもいたという。
- 1967年:最高級鉛筆MONO100を発売。ノベルティとして消しゴムを付ける。
- 1969年:反響を受け、MONO消しゴムの市販を開始。消しゴムのトップブランドに君臨する。
- 1971年:国内初のスティックタイプ糊「Pit」発売。
- 1986年:消し屑がまとまる消しゴム、「NON DUST」発売。
- 1991年:横引き修正テープ、「修正テープMONO」発売。
- 2000年:テープのり、「Pit tape」発売。
- 2007年:ホルダー型消しゴム、「MONO ONE」発売。
[編集] 主な製品
- 鉛筆(MONOシリーズ他)
- MONO-100(9H-6B):日本を代表する高級製図用鉛筆の片方。書き味は滑らかの極み(¥140)。
- MONO(6H-6B):トンボ高級製図用鉛筆の元祖にしてスタンダード(¥90)。他にマークシート用(¥100)もある。
- MONO-R(2H-4B):高級事務用にしてエコノミーな製図用鉛筆。かつてのMONO-Pの後継?(¥60)
- MONO-RS(2H-4B): (¥60)
- MONO-J(4H-4B):MONOシリーズの末弟。高級事務用鉛筆としての用途が多いか? かつてのMONO-30の後継?(¥50)。
- No.8900:若草色の塗装が特徴の、トンボ鉛筆のスタンダードにして最古参。現在は事務用だが、かつては製図用としても想定されていた(¥40)。
- No.2558:蜜柑色の塗装が特徴の消しゴム付き鉛筆。ただしゴム部は"MONO"ではなく普通のゴム(¥60)。
- 木物語:グリーン購入法対応として産まれたリサイクル製品。再生木材を使用(¥40)。色鉛筆(朱・朱/藍)や複合タイプ(鉛筆/朱)等のバリエーションあり。
- 書き方鉛筆:児童用の高品質書き方鉛筆(¥50)。
※塗装は、MONOシリーズはマークシートを除く全製品がピアノを思わせる艶あり黒。木物語シリーズは素材感を生かしたごく薄い透明コート。書き方鉛筆はキャラクターのプリント柄が中心。
- 消しゴム(MONOシリーズ):日本を代表する高性能字消し。青・白・黒の三色ストライプが特徴だが、最近はバリエーションも多く、消しやすい“ライト”、消し屑がまとまる“ノンダスト”や、プラ製品に付着しないラバーゴムタイプ、焼却しても有毒ガスが出ない素材を採用した緑色ケースのもの等、本家の鉛筆すら超える一大ファミリーとなっている。
- ボールペン(カルノ/ビズノ)
- サインペン(カルノ/ビズノ)
- 蛍光ペン(蛍coatシリーズ)
- スティックのり(PITシリーズ)
- 修正テープ(MONOテープシリーズ)
その他・・・
[編集] 外部リンク
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