ドラコ・マルフォイ
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ドラコ・マルフォイ(Draco Malfoy)は、小説『ハリー・ポッター』シリーズ、及びその派生作品に登場する架空の魔法使いである。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 登場巻
[編集] 人物像
[編集] 出身
マルフォイ家は「純血」であり、ドラコ自身によると「由緒正しい」魔法使いの一族である。またマルフォイ家は資産家らしく(ただし父ルシウスの職業は不明)、小さいころから不自由なく暮らしてきたと思われる。母ナルシッサはシリウス・ブラックの従姉であることが5巻で判明する。
[編集] 外見
全体的に父ルシウスに似ている。青白い顔をしており、尖った顎が特徴的。瞳の色は薄いグレー(場面によっては薄青いと言う描写もあるため、実際は薄い青灰色かも知れない)。
髪の色はプラチナ・ブロンド。映画では、当初髪型はオールバックだったが、「アズカバンの囚人」から変わった。
[編集] 性格・才能
純血主義で、常に他者の上に立ちたがり、事あるごとに他者を見下している。そして自身に逆らう者は容赦なく、時には卑怯な手段を用いてでも、逆らう者を貶めようとする。典型的なスリザリン気質の持ち主。
誇り高い性格だが、ドラコが誇るのは大抵「由緒正しい血筋」や一族の資産、父親の権力やコネ、他者から自分に与えられた権力など「ドラコ自身の外にあるもの」であり、自分自身を誇ることはほとんどない。そのためか、「絶対的に自分より上」の者には逆らわず、逆にそうした者や権力者、有名人に取り入ろうとする一面もある。
余計なことに首を突っ込んでは墓穴をほる。口では偉そうにしているが、かなりの臆病者。第1巻でユニコーンの血を啜るヴォルデモートを見たとき、絶叫し逃げ出した。それがきっかけかどうかはさて置き、それ以降、身に危険が及ぶ場面においては、かなりの臆病者である面が露呈する。
また、魔法力・学力では「穢れた血」と呼んで最も馬鹿にしているハーマイオニーに完敗を喫しており、背を向けた相手に魔法をかけようとして失敗する場面も見られる。クィディッチでもハリーに勝ったことが無い。
父親のルシウスは彼を闇の魔術に優れるダームストラングに入学させたかったようだ。結局これは母のナルシッサの反対で退けられたが、極寒のダームストラングで彼がどれだけやっていけたかは不明である。
[編集] 来歴
誕生日は1980年6月5日。
2巻ではロンやハリーからスリザリンの継承者ではないかと疑われていたが、ポリジュース薬の力で二人がクラッブとゴイルに変身して尋問した際に疑いは晴れている。
5巻までは魔法薬の授業でスネイプのお気に入りの生徒として非常に贔屓されていた。しかし6巻では、伯母ベラトリックス・レストレンジにスネイプに対する疑惑を吹き込まれたらしく、全くスネイプの事を信用しなくなる。6巻までは特に何かに秀でているといった描写は無かったが、JKRはドラコについて「閉心術の才能を秘めている」とコメントしている。事実6巻15章にて、ドラコはベラトリックスから「閉心術」を習い、スネイプに対してそれを使用しているような描写が見受けられる。
6巻では、逮捕された父ルシウスの失敗を埋め合わせる為に死喰い人見習いに任命され、ヴォルデモートからダンブルドア暗殺を命じられる。マダム・ロスメルタを操って「呪いのネックレス」や毒入りの酒をダンブルドアに渡そうとするが、ことごとく失敗。結局、壊れた「姿をくらます飾り棚」を「必要の部屋」で修理するしか方法が無く、クィディッチを欠場してまで全力で飾り棚の修理にあたるが上手くいかず、どんどん精神的に追い詰められてゆく。しかし最終的に「姿をくらます飾り棚」の修理に成功。そしてフェンリール・グレイバックをはじめとする死喰い人の一団をホグワーツ校内に引き入れる事に成功した。ダンブルドア殺害を命じられていたがドラコは出来ず、「破れぬ誓い」を結んでいたスネイプが代わりにダンブルドアを殺した。その後スネイプ、死喰い人らとともにホグワーツを逃走し行方をくらます。ダンブルドアを殺害できなかったドラコに対し、ハリーは憎しみよりも寧ろ、哀れむような気持ちを抱いている。7巻での立場が気になる人物の一人である。
[編集] 人間関係
[編集] 交友関係
普段は同じスリザリン寮生のビンセント・クラッブ、グレゴリー・ゴイルと(を従え)行動していることが多い(クラッブとゴイルの親はいずれも死喰い人である為、元は親同士の交流から生まれた交友関係であろう)。また、ガールフレンドにパンジー・パーキンソンがおり、第4巻ではダンスパーティーのパートナー、第5巻では監督生&尋問官親衛隊として行動を共に、第6巻ではホグワーツ特急のコンパートメント内で膝枕をしてもらっていた。セオドール・ノットやブレース・ザビニといった生徒とも交流がある。
[編集] 敵対関係
1巻以降、ハリー・ポッターに対して何かと突っ掛かっているが、寮対抗クィディッチの試合では同じシーカーであるハリーにいつも負ける等、結果は惨憺たるものに終わっている。
そしてハーマイオニー・グレンジャーを極端に嫌っており、顔を見かけると「穢れた血」などといって馬鹿にする。
[編集] 映画
トム・フェルトンが演じている。