ネオ・ファウスト
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『ネオ・ファウスト』は、1988年に朝日ジャーナルに連載された手塚治虫執筆の大人漫画である。筆者の逝去のため、未完の作品となっている。FMシアターでラジオドラマ化されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
学園闘争真っ只中のNG大学で教鞭を取る・一ノ関教授は自らの人生を儚んで自殺を図る。そんなある日、女悪魔メフィストフィレスが現れ、一ノ関教授は彼女と自分が満足し、『時よ止まれ、お前は美しい』と言うまでメフィストが彼を20歳に若返らせて快楽の生活に導くという条件の下、彼女と契約する。一ノ関教授は売春防止法案施行の翌日の快楽街でホルモン焼屋の魔女の薬によって若返って記憶を失ったところを坂根氏に拾われ、彼によって『坂根第一』と名付けられ、彼の元で働き始める。そして坂根氏が胃癌で亡くなり、彼の遺産を相続した第一はそれを使って生命体を作り出す創造主となる決意を固める・・・。
[編集] 未完・エピソード
作品自体は終盤になると絵コンテのみが掲載され、そのまま絶筆になったことを物語っている。
最後近くのコマは、絵コンテのまま、「面白い3人を用意しています」「誰なんだ!!」という言葉で終わっている。 そのため、その3人が一体誰を指すのかは永遠に謎のままであるが、文庫版のあとがきによると、手塚は完全にその後の展開を作り上げていたらしい。
作品中に登場する左翼活動家石巻のザーメン・精子が生物となり、未来の世界を脅かすという内容である。
[編集] 百物語
『ライオンブックス』の一編。
文庫版の『ファウスト』にも収録されている戦国時代バージョンといえる作品。物語の設定と一部エピソードや構成が重なっている部分がある。こちらは戦国時代が舞台であり、物語自体が完結している。
- ネオファウストと重なるシーン
- 老婆が若返りの薬を用いて、猿が登場し騒ぐシーン
- 若い悪魔が登場し、魂と願望の交換条件を提示するシーン
[編集] アニメ化計画と頓挫
リクルート時代の藤原和博が作品のアニメ化を手塚に打診し、手塚が非常に積極的で乗り気だったことが知られている。その後、予算の関係で計画は白紙になり、手塚が死去した事から、藤原の悔やむところとなった。
[編集] 外部リンク
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