ハスカップ
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ハスカップ(学名Lonicera caerulea L. var. emphyllocalyx Nakai)は、和名をクロミノウグイスカグラ(黒実鶯神楽)といい、スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木である。実を食用とする。なお、クロミノウグイスカズラという転訛もあるが、ツル性ではないので適さない。
ハスカップとは、アイヌ語で「ハシカブ」([haska(o)p、ハシ=枝・カ=上・オ=たくさんある・プ=もの)に由来する。不老長寿の秘薬といわれていた。実にはビタミンC、アントシアニン、カルシウムなどが豊富に含まれる。
[編集] 分布
北海道内では主に勇払平野に自生する。本州以南では高山植物として知られる。
[編集] 特徴
薄く折り重なるような特徴のある樹皮を持ち、初夏に白い花をつける。果実ははじめは黄緑色だが熟すと青紫色になる。野生のものは酸味が強く甘みはほとんどなく、やせた土壌ではより酸味が強くなる。
ジャム、果実酒やお菓子などの加工用として北海道内では広く栽培される。品種改良により、甘みを増したものや多く実のなるものも広まっている。
[編集] 市町村の花に指定している自治体
- 北海道 - 苫小牧市