ハボタン
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ハボタン | ||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Brassica oleracea var. acephala | ||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||
ハボタン | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
ハボタンとはアブラナ科アブラナ属の耐寒性の園芸植物の一種。江戸時代の日本で、ヨーロッパから渡来したキャベツを改良して作られた。古典園芸植物とも言いうるが、戦後に冬の花壇用として品種が増え、現在では世界各地で栽培される。
学名は、Brassica oleracea L. var. acephala DC. f. tricolor Hort(シノニム Brassica oleracea L. var. tricolor Hort)
キャベツ(学名Brassica oleracea L. var. capitata L.)の変種であるが、キャベツと異なり結球しない。サニーレタスのように広がった葉が様々に着色し、それを鑑賞するものである。
冬の観葉植物として栽培される。春に開花するが、通常、花は観賞の対象とならない。また、その頃には節が伸びた状態となり、観葉植物としての価値も落ちている。
ちなみに、大事に育てれば多年生にもなる。樹木のような枝を出し、それぞれの枝の先端にハボタンがついた姿となる。
[編集] 品種
古くからあるものとしては、葉の先が大きく縮れる名古屋縮緬と、葉が平滑な東京丸葉、その中間の、葉が波を打っている大阪丸葉の3種が代表的で、それぞれに白と紅(赤紫色)、薄紅の3色があった。80年代から、葉が縮れて深い切れ込みがある「くじゃく」や、葉の部分が小さな切り花用種、中央部だけが紅になる「日の丸」など様々な品種が出てきた。
[編集] 栽培のポイント
播種期は真夏の7月から8月の上旬である。タネは二日か三日で発芽するが、小苗は様々な害虫の大好物で、一晩で全滅することも多いので、タネをまいたらオルトラン粒剤などを一緒にまいて、虫に食われないようにする。1,2回仮植えしたあと、花壇に25cmくらいの間隔で定植するか、6寸以上の鉢に植える。